1. ミューテル:フルート・ソナタ ニ長調
2. フリードリヒ大王:フルート・ソナタ ホ短調
3. F.ベンダ:チェンバロとフルートのためのソナタ ト長調 作品3の1
4. C.P.E.バッハ:フルート・ソナタ イ短調 Wq128, H555
5. アーベル:フルート・ソナタ ヘ長調 作品6の5
6. クラインクネヒト:室内ソナタ ロ短調 作品1の6
7. C.P.E.バッハ:フルート・ソナタ ト長調 Wq133, H564(《ハンブルク・ソナタ》)
★有田正広(フラウト・トラヴェルソ)
有田千代子(チェンバロ)
中野哲也(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
[録音:1991年11月&1992年2月、府中の森芸術劇場ウィーンホール]
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明暗にとんだ繊細なニュアンスなど多様な表現力の「バロック・フルート」の特質と、当時のドイツにおける「シュトルム・ウント・ドラング(疾風怒涛)」主義があいまって生まれた、「多感様式」のフルート作品集です。熱情的で荒々しい感情の爆発、あるいは絶望的な悲しみや苦しみが、溜息や涙、叫び、絶句といった修辞学的フィグールを駆使して表現されており、有田の多彩で密度の濃い演奏が、フリードリヒ大王のソナタをはじめとする楽曲の際立つ個性を描き分けて見事です。