フルートの名手が誘う、18世紀フランス・バロックの世界
1970年代から現在に至るまで、約半世紀にわたり、第一線で活躍を続けるフルート奏者・有田正広。昨年2021年にリリースされた『無伴奏フルートの世界 〜パンの笛 400年の旅〜』では、ルネサンスから現代まで400年に渡る作品を、作曲された当時の楽器(またはその模倣楽器)で演奏し、運指もピッチも異なる延べ17本の楽器を自在に操る圧倒的な技術と深い音楽性が絶賛され、2021年レコード・アカデミー賞器楽賞を受賞しました。
今作では、フィリドール、オトテール、ルクレール、クープランらによる18世紀フランス音楽を収録。まるで18世紀パリにタイムスリップしたかのように、有田が魅惑の世界に誘います。
伴奏のチェンバロにはルイ14世の御殿医の Roland が所有し、ヴェルサイユ宮殿に置かれていたという1630年代頃作の銘器を使用。
フルート音楽で巡る18世紀、パリの風景
2022/7/20発売
COCQ-85586 ¥3,520 (税抜価格 ¥3,200)
※高音質CD「UHQCD」採用
【収録曲】
1-5. アンヌ=ダニカン・フィリドール:
フルートと通奏低音のためのソナタ ニ短調 〜 「フルートと通奏低音のための作品集 第1巻 第4番」
6. ジャック=マルタン・オトテール ≪ル・ロマン≫:
フルートと通奏低音のための≪プレリュード≫ ホ短調 〜「プレリュードの技法 作品7」
7-10. ジャン=マリー・ルクレール:
フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 作品2-1 〜「ヴァイオリンまたはフルートのためのソナタ集 第2巻」
11-16. フランソワ・クープラン:
フルートと通奏低音のためのコンセール 第1番 ト長調〜「王宮のコンセール」
17-23. ジャック=マルタン・オトテール ≪ル・ロマン≫:
フルートと通奏低音のための組曲 第2巻〜第2番 ハ短調 作品5-2〜「フルート、またはその他の楽器と通奏低音のための作品集第2巻 作品5」
24-28. ミシェル・ブラヴェ:
フルートと通奏低音のためのソナタ第2番 ニ短調 作品2-2〜「混合されたソナタ集 作品2」
[ボーナストラック]
29. ミシェル・ピニョレ・ドゥ・モンテクレール:
フルートと通奏低音のための≪プレリュード≫ ニ短調 〜「フルートと通奏低音のためのコンセール集 第2番」
30. ジャン=マリー・ルクレール:
フルートと通奏低音のための≪ガヴォット≫ ニ長調 〜「ヴァイオリン、またはフルートのためのソナタ集 第1巻 ソナタ第2番より」
有田正広(フルート)
有田千代子(チェンバロ)
2021年10月25日〜28日
かながわアートホールにて収録
(2022/6/27掲載)