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DISC-1 [第1幕:1〜13 / 第2幕:14〜25]
1.北京の人々よ!
2.父上!私の父上!
3.砥石をまわせ!まわせ!
4.どうして月が遅れているんだ?
5.あそこ、東の山々の上で
6.おお若者よ!
7.息子よ、何をするのだ?
8.止まれ、何をしている?待て!
9.静かになさい、こら!
10.ためらうな!
11.旦那様、お聞きください!
12.泣くでない、リュー!
13.ああ!これが最後だ!
14.おい、パン!おい、ポン!
15.私はオナンに家を持っていて
16.ああ、この世よ、恋におかしくなった奴だらけだ!
17.さらば、愛よ!
18.荘重で立派で貫禄のある賢者たちが
19.残忍な誓いが朕に強いておる
20.皇帝陛下に1万年の栄えを!
21.この宮殿で
22.異国の者よ、聞け!
23.栄光を、栄光を、ああ、勝者よ!
24.あなたは私に三つの謎を出しました!
25.私たちは陛下の足元にひれ伏します
DISC-2 [第3幕]
1.このようにトゥーランドット姫は命令なさった。
2.誰も寝てはならぬ!
3.星を見上げるお方よ
4.神のごとき姫様!
5.あの名前を!
6.愛?… 秘められた愛、明かすことない愛が
7.あなたは氷に包まれていますが
8.リュー! 善良な娘よ!
9.死の姫よ!
10.いったい私はどうしたというの?
11.私の初めての涙…
12.私の栄光はあなたの抱擁!
13.我らの皇帝陛下に1万年の栄えを!
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プッチーニ:歌劇《トゥーランドット》全3幕
(F. アルファーノによる補筆完成版)
トゥーランドット(ソプラノ):ティツィアーナ・カルーソー
カラフ(テノール):カルロ・ヴェントレ / リュー(ソプラノ):浜田 理恵
ティムール(バス):斉木 健詞 / アルトゥム皇帝(テノール):伊達 英二
ピン(バリトン):萩原 潤 / パン(テノール):大川 信之
ポン(テノール):児玉 和弘 / 官使(バリトン):久保 和範
合唱:新国立劇場合唱団(合唱指揮:冨平恭平)
児童合唱:東京少年少女合唱隊(児童合唱指揮:長谷川久恵)
アンドレア・バッティストーニ 指揮 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ライヴ・レコーディング(演奏会形式による公演)
ライヴ録音(96kHz / 24bit):録音:2015年5月18日、サントリーホール
凄まじいエネルギーと圧倒的な色彩の洪水!
空前の成功を収めた伝説のライヴ、あの感動を再び!
これぞシンフォニー・オーケストラの定期演奏会での《トゥーランドット》!凄まじいエネルギーと圧倒的な高揚感で満たされたその夜のサントリーホールは、割れんばかりの拍手とブラボー、スタンディング・オベーションに沸き返りました。これは、若きマエストロ、アンドレア・バッティストーニが、圧倒的なカリスマ性と統率力で自身一番愛するオペラを壮大に描き切り、東京フィル・歌手・合唱がそれに全力で応えた、感動的な記録です。
演奏会形式で上演された、プッチーニの最後のオペラ。ホールを揺るがす圧巻の大音量を伴った壮大な演奏は、まさに息をもつかせぬ一大スペクタクル! その一方で、静かな部分でのしなやかで繊細な抒情も、極上の美感と共感を伴った表現で聴き手の心に深く沁みわたり(第2幕終盤で、第3幕の名旋律が予告される場面など、その好例!)、この美しく魅惑的な弱音表現があってこそ鮮烈なクライマックスが生きているというべきでしょう。バッティストーニが自在に繰り出す緩急・強弱のなか、すべての音に音楽の力がみなぎる極めてスケールの大きな演奏でありました。
歌手陣も好演。オーケストラに負けない強靭な声を駆使し、冷徹なトゥーランドット姫をドラマティックに表現した、カルーソー。カラフ王子の名アリア「誰も寝てはならぬ」で期待通りの歌を聴かせて喝采を浴びた、ヴェントレ。愛する人を守り抜こうとする、いたいけながら芯の強い女性リューを、共感をもって演じて涙を誘った浜田理恵。新国立劇場合唱団も東京少年少女合唱隊もバッティストーニのタクトのもと、一体となってこの壮大なドラマを形作りました。
バッティストーニは、このオペラが演奏会形式に向いていることを指摘していますが、この公演では効果的な照明演出と相まって、(荒唐無稽なストーリーを)むしろ聴き手の「想像による演出」で補うくらいでちょうど良いのでは?と思わせるほどでした。「(舞台なしの)音楽だけで演奏しても大丈夫」というバッティストーニの言葉の意味を、この録音から誰しもが実感できることでしょう。緻密・劇的・シンフォニックなプッチーニのスコア、ことに管弦楽それ自体が雄弁にドラマを物語っていることを若きマエストロが魅力的に描き出します。この盤の登場により、過去の名盤を覆すことも十分に考えられるほどです。そして、コロムビアの技術陣による収録サウンドは、ライヴ収録のハンデを全く感じさせない極上のもので、この空前の成功を収めた特別な公演を余すところなく捉えています。
《ナブッコ》、《リゴレット》に続く日本でのバッティストーニのオペラ公演、演奏会形式ながら早くも真打登場の風格を持って上演され絶賛を受けた《トゥーランドット》。多くの音楽ファンが、大きな期待を持ってこのライヴ・レコーディングのリリースを待ち望んでいることでしょう。