2004年、2ndアルバム『ベベウ・ジルベルト』をリリース。コスモポリタンかつ洗練された アルバムとして高い評価を得、グラミー賞のベスト・ワールドミュージック部門にもノミネートされた。マドンナ、ビョーク、アニー・レノックスなどのプロデューサー Marius de Vriesを起用した本作は、彼女が、独自のサウンド、独自の声を持った成熟したアーティストであることがはっきりと理解できる作品になっている。まさにタイトル通りなのである。「このアルバムのタイトルを "Bebel Gilberto" にしようと決めたのは、自分の名前を通して、ひとつのステートメントを発表することが、大切だと思ったからなの」と、ベベウは言う。ニューヨーク、ロンドン、リオ・デジャネイロ、そしてバイーアのサルバドールでレコーディングされた本作は、まさに国際的なプロジェクトだ。しかし、完成したその作品は、非常にまとまりのあるものになっている。それは自信と好奇心とを持って、自分の道を探しながら成長を続ける、一人のアーティストの肖像なのである。
彼女はオリジナル・アルバムの他にもリミックス・アルバムをコンスタントにリリースするなど、世界各国のクリエーターとも積極的にコラボレートし、新世代ブラジリアン・ミュージックの第一人者として世界中から注目を集めている。2007年3月には3rdアルバム『モメント』をリリースしている。