Bill Laswell(ビル・ラズウェル)プロフィール

  常に新しい音を模索し時代の先端を行く孤高の天才。　NY音楽界 では、何十年にも渡り、Undergraound シーンの牽引役として君臨。 ベーシスト/プロデューサー/レーベル・クリエーターと様々な顔を持 ち、1年に365日音楽活動をしているとも言われるほどアグレッシブ に創作を続ける。一般的には異質と思われるジャンル違いの音と音 をミックスし、新しい音を作り上げるメソッドは、彼独自のものだ。 　

デトロイト出身。70年代後半にNYに移り、マテリアルを結成。　 ジャズ、ヒップホップとエスニック・ビートをミックスした実験的なアプ ローチで人々の度肝を抜く。セルロイド・レーベルを共同設立し、 デイビッド・バーンやフレッド・フリスなどと作品をリリース、中でも 「ゴールデン・パロミノス」は当時のアンダーグラウンド・シーンの中 心アーティストを集めたプロジェクトであり、高い評価を受けている。 　

80年代にはメジャー・シーンに進出。共同プロデュース作、ハー ビー・ハンコックの 「ロック・イット」 は、エレクトロとジャズを合体させ た衝撃的なもので、全米ヒットチャートを席捲。 同じくハービーのア ルバム 「サウンド・システム」 で、グラミー賞を獲得。 その後、ミック・ ジャガーやピーター・ガブリエル、ヨーコ・オノ、イギー・ポップなどの 作品で、プロデューサーとしての地位を不動のものとした。 　86年にソニー・シャーロックと結成した「ラスト・イグジット」はフリー ジャズの伝説的なバンドとして、語り継がれている。その傍ら、 AXIOMやMaterialといった自己のレーベルを設立。 ワールド・ミュー ジックを取り入れ、ドラムンベース、アンビエント、ダブ作品を多数リ リース。モロッコ、レバノン、キューバ、エチオピア、中国、日本、フラ ンスなど世界中で様々なアーティストと共演、制作活動を行っている。

　リミックス作も多数。マイルス・デイビスの「パンサラッサ」を始め、 サンタナやスティング･リミックスなどがある。最近のプロデュース作 は、ハービー・ハンコックの「フューチャー２フューチャー」や、タブラ 奏者カーシュ・カーレーの「タブラビート･サイエンス」など。ダブ･シン ジケート、DJスプーキー、バゲッドヘッドとの質の高いコラボレーショ ン･ワークでも、ファンを広げている。

　ビルの探求は留まるところを知らず、貪欲に、知的に...次の未来 の音を模索し続ける。これから何処へ行き、何を創造するのか？ 今、最も注目すべきアーティストの一人である。