Boz Scaggs (ボズ・スキャッグス)
1965年デビュー。スティーヴ・ミラー・バンドへの参加後ソロ活動を本格化させ、折からのウェストコースト・ムーヴメントに乗り、“We Are All Alone”やグラミー賞を獲得した“Lowdown”などを収録した1976年発表の“Silk Degrees”が全米2位となる大ヒットを記録。 その後も“Down to Then Left”、“Middle Man”などのヒット作を連発、日本でもトヨタ・クレスタのCMに『トワイライト・ハイウェイ』が起用され高い人気を博した。80年代には一時音楽活動を休止するも、88年に”Other Roads”を発表し、90年代には人生のチャプター2として活動再開してからは”Some Change”、“Come on Hone”、“Dig”を発表。その後新たなチャレンジともなる2枚のジャズ・アルバムも大成功をおさめ、マルチジャンルでの才能を発揮した。自らの音楽ルーツに立ち返り、ソウルやR&Bという自身のルーツ・ミュージックに焦点を当てた前作”Memphis”はボズの5年ぶりの新作ということもあり、ファンには堪らない一枚となった。それに続く今作「ア・フール・トゥ・ケア」(429 Records)は前作同様スティーヴ・ジョーダンをプロデューサーとして迎え、オリジナル楽曲のほか、巧みなアレンジで幅広いジャンルのカバー曲を詰め込んだ一枚となっている。今までのキャリアもそうだが、特にこの二作においては彼のアメリカン・ルーツ・ミュージックに対する変わらない想いが込められている。また近年では、ソロ活動とあいまって、マイケル・マクドナルド、ドナルド・フェイゲンと結成したDukes of September Rhythm Revueとしても活躍している。