藤原道山×冨田 勲プロフィール

PROFILEプロフィール

藤原道山×冨田 勲

藤原道山×冨田 勲

伝統を大事にしながらも、ジャンルを超えて活動を続ける尺八のトップ奏者 藤原道山と、シンセサイザーの魔術師・世界のTOMITA(冨田勲)による画期的コラボレーションアルバム。
道山の尺八と冨田の立体音響の融合が、新しい「和」の表現を生みました。
重厚なシンセストリングスが響く中、心に染みる尺八の音色と、煌やくようなサラウンドの効果音が、自由闊達に駆け巡ります。

藤原道山(尺八)
10才より尺八を始める。人間国宝・山本邦山に師事。
東京芸術大学音楽学部邦楽科卒業、同大学院音楽研究科修了。在学中、安宅賞を受ける。
桃華楽堂において御前演奏(宮内庁主催)。NHK邦楽オーディション合格。 1999年東京紀尾井小ホールにて古典を中心とした「藤原道山尺八演奏會」を開催。江戸川区文化功績賞を受賞。
2001年、コロムビアミュージックエンタテインメントよりCDデビュー。これまでに6枚のアルバム「UTA」,「yume」(一ノ瀬響プロデュース),「EAST CURRENT」,「空-ku-」(千住明プロデュース),「壱」(古典アルバム),「かざうた」(武部聡志プロデュース)をリリース。
2006年、チェロ(古川展生)、ピアノ(妹尾武)とともにユニット「古武道」を結成。2007年に1stアルバム「KOBUDO-古武道-」、翌2008年に2ndアルバム「風の都」制作し、コンサートツアーを行う。
その他、映画「武士の一分」(山田洋次監督/冨田勲音楽)ではゲストミュージシャンとして参加。「錦繍」(宮本輝原作/ジョン・ケアード演出)、「天切り松」(浅田次郎原作/中嶋しゅう演出)、「敦」(中島敦原作/野村萬斎演出)などの舞台音楽も手がける。
現在、新しい可能性を求め、様々な楽器とのコラボレートを積極的に行うなど、ソロ以外にも活動を広げている。これまでに坂本龍一、カールジェンキンス&アディエマス、ウィーンフィルメンバーなど、各界の頂点を極めているアーティストとの共演も実現させる。
既成の尺八のイメージを変える自由な発想で、原点とオリジナリティを追求しながらもジャンルを超えた音楽活動を展開している。
公式ホームページ http://www.dozan.jp/
コロムビア サイト https://columbia.jp/artist-info/dozan/


冨田勲(作編曲、スペースコンポジション、シンセサイザー)
1932年東京生まれ。慶応義塾大学在学中に平尾貴四男、小船幸次郎各氏に作曲を師事。在学中よりNHKの音楽番組の仕事をはじめ、1953年にはNHKラジオの第一放送と第二放送を同時に使用したステレオ音楽番組「立体音楽堂」等の番組に参加。1963年大河ドラマ第1作「花の生涯」の音楽を担当、現在までに「天と地と」「新平家物語」「勝海舟」「徳川家康」の計5本のシリーズを手がけている。また1966年には手塚治虫氏のTVアニメ「ジャングル大帝」「リボンの騎士」の音楽を作曲、従来のアニメ音楽を越える優れた音楽性が高い人気を呼び、交響詩版「ジャングル大帝」は同年の芸術祭奨励賞を受賞した。
1970年頃よりシンセサイザーによる作編曲・演奏に着手。1974年には米RCAよりリリースされたアルバム「月の光」が米ビルボード・クラシカル・チャート第1位となり、日本人として初めてグラミー賞4部門にノミネートされ、さらに全米レコード販売者協会(NARM)の1974年度クラシック部門最優秀レコードに選出されるという快挙をなしとげ、TOMITAの名は全世界的なものとなる。以降「展覧会の絵」「火の鳥」「惑星」から「バッハ・ファンタジー」(1996)にいたる多くのシンセサイザー・アルバムを発売、いずれもが世界的なヒットを記録している。
1984年、オーストリア・リンツ市にてドナウ川両岸の地上・川面・上空一帯を使って超立体音響を構成し、8万人の聴衆を音宇宙に包み込む壮大なイヴェント「トミタ・サウンドクラウド」を催す。以後ニューヨーク(1986 自由の女神百年祭)、岐阜(1988 中部未来博)、シドニー(1988オーストラリア建国200年祭)、名古屋(1997 中日ドーム)にて同様のイヴェントを行なう。また立体音響によるサウンドクラウド・オペラ「ヘンゼルとグレーテル」を渋谷オーチャード・ホールにて上演(1990)。
90年代には再び映像音楽への活動を再開、NHK「大モンゴル」、松竹映画「学校」シリーズ、NHK「街道を行く」シリーズ、ビデオ「長嶋茂雄」シリーズなどを作曲。1998年冨田音楽の集大成とも呼べるオリジナル作品「源氏物語幻想交響絵巻」を作曲。東京、ロスアンジェルス、ロンドンにて初演の後ロンドン・フィルと録音し、2000年11月に日本コロムビアよりCDを発売。
2001年3月、NHK放送文化賞受賞。東京ディズニーシー、アクア・スフィアのエントランス・ミュージックとして3面立体音響のためのシンフォニーを作曲。NHK大型ドラマ「聖徳太子」の音楽を担当、東映映画「千年の恋〜ひかる源氏物語」では日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞。2002年はNHKスペシャル「アジア古都物語」の音楽を手掛けた。
その後も、愛知万博オープニングイベントで「源氏交響絵巻」の続編となるシンフォニーのコンサートを行い、映画の分野でも山田洋二監督の時代劇三部作「たそがれ清兵衛」隠し剣鬼の爪」 「武士の一分」の音楽を担当するなど、その創作意欲は、とどまるところを知らない。
https://columbia.jp/tomita/