深緑夏代
◇ 本名:多田玲子
◇ 生年月日:大正10年9月24日
◇ 出身地:朝鮮・京城
大正10年9月24日、朝鮮・京城で七人姉弟の長女として誕生。昭和9年に日本へ帰国し、対馬高等女学校(現:長崎県立対馬高等学校)へ入学。翌10年に宝塚音楽学校へ転学し、同時に宝塚歌劇団入団(25期生)。昭和11年に父親が名付けた「深緑夏子」の芸名で初舞台を踏む。戦後は春日野八千代や越路吹雪と共演して人気を博し、また昭和27年6月の宝塚歌劇雪組公演「シャンソン・ド・パリ」にて「枯葉」「ラ・セーヌ」などのシャンソンを日本で初めて歌い、後のシャンソンブームの火付け役となった。
昭和30年の宝塚歌劇団退団後はシャンソン歌手として本格的に活動。並行して昭和41年からの約10年間は同歌劇団のシャンソン講師を務めたり、昭和55年からは朝日カルチャーセンターでシャンソン教室を開いたりと、後身の育成やシャンソンの普及にも尽力し、平成6年に勲四等瑞宝章を受章した。
平成21年8月31日、肺炎のため87歳で死去。