■Harvey Mason (ハーヴィー・メイソン):drums
1947年2月22日、ニュージャージー州アトランティック・シティ生まれ。バークリー音楽大学時代にヤン・ハマーやジョージ・ムラーツ等と共演。1971年にロサンジェルスに活動の拠点を移す。73年にハービー・ハンコックのグループに参加し、ジャズ・ファンクの名盤『ヘッド・ハンターズ』を録音。アルバム収録曲でハービーとの共作「カメレオン」が大ヒットする。76年にデイヴ・グルーシン、リー・リトナー、チャック・レイニー等とレコーディングした初リーダー・アルバムをリリース。その後リー・リトナーの『ジェントル・ソウツ』に参加。R&B、ジャズ、フュージョンまで幅広いプレイスタイルで人気を博し名実ともにLAのトップ・ドラマーとなる。70年代後半に立続けにリーダー・アルバムをリリースしコンポーザーとしての才能も認知される。同時期に渡辺貞夫の大ヒット・アルバム『カリフォルニア・シャワー』にも参加。70年代半ば〜80年代以降はドナルド・バード、デヴィッド・T.ウォーカー、グローヴァー・ワシントンJr.、パトリース・ラッシェン、ブレッカー・ブラザーズ、サンタナ、ジョージ・ベンソン、ジェームス・ブラウン、レイ・チャールズ、マイケル・フランクス、ディオンヌ・ワーウィック、ボブ・ジェームス、デイヴ・グルーシン、アール・クルー等々、数多くのR&B、ソウル、ジャズ・フュージョン系のミュージシャンとセッションを行う。また、70年代後半に日本の大村憲司、カシオペアのアルバムもプロデュースしている。カシオペアとはアルバム『フォー・バイ・フォー』で共演もしている。90年代に入りリー・リトナー、ボブ・ジェームス、ネイザン・イーストとフォープレイを結成。12人のピアニストと共演した2004年リリースのアルバム『ウィズ・オール・マイ・ハート』はグラミー賞を受賞。“西のハーヴィー・メイソン、東のスティーヴ・ガッド”として人気を二分する世界最高峰ドラマー。
■Jimmy Haslip (ジミー・ハスリップ):bass
1951年12月31日、ニューヨーク州生まれ。セッション・ベーシストとして、ロベン・フォード他、数多くのミュージシャン達と共演。ロベン・フォードのバック・メンバーから派生したフュージョン・バンド、イエロージャケッツのオリジナル・メンバーとして活動。 80年代以降、イエロージャケッツを中心に幅広い活躍で人気を博す。アラン・ホールズワース、スタンリー・クラーク、ジョー・ヘンダーソン、ピーター・アースキン、チャド・ワッカーマン、ヴィニー・カリウタ、ジノ・ヴァネリ、サイモン・フィリップス、マイク・スターン、テリ・リン・キャリントン等々と数多くのレコーディング&ツアーを重ねている。2000年以降、ロベン・フォード、ヴィニー・カリウタと結成した日本でも人気のグループ“JING CHI”で精力的に活動。ブルーノートでの来日公演も果たしている。2012年にイエロージャケッツを脱退。
■Mark de Clive-Lowe (マーク・ド・クライヴ-ロウ):keyboard
日本人の母親とニュージーランド人の父親を持ち、新世代のハービー・ハンコックと称され、日本でも人気のDJジャイルス・ピーターソンも大絶賛する逸材。4才でピアノを始める。ピアノのレッスンでクラシック音楽、演奏を楽しむためにジャズ、スレレオで鑑賞する音楽はヒップホップやソウル、といったことから多様性に溢れた基礎を築き、そこから幅広いスタイルを発展させていった。現在キーボーディスト、ピアニスト、プロデューサー、コンポーザー、DJとして活動。10年間拠点としてきたロンドンでクロスオーヴァーなクラブ・サウンドを発信。現在は活動の拠点をLAに移す。
■Paul Jackson (ポール・ジャクソン):bass
1947年3月28日、カリフォルニア州オークランド生まれ。 16歳からジャズ・ベーシストとしての活動を開始。ハービー・ハンコックのバック・メンバーとして参加するようになり、73年のアルバム『ヘッド・ハンターズ』にも参加。後に他のメンバーと共にザ・ヘッドハンターズを結成している。日本人女性との結婚を機に85年に日本に移住。“Jazz For Kids”と銘打って全国の学校を回りブルースやジャズなどの黒人音楽を紹介する活動を行う。88年にはザ・ヘッドハンターズ再結成に参加。2001年からは兵庫県芦屋市に在住し関西を拠点に活動を行う。最近はヨーロッパのミュージシャンとの新たなバンドでも活動中。
■Christian Scott (クリスチャン・スコット):trumpet
1983年3月31日ルイジアナ州ニューオリンズ出身のトランペッター。インディアンの家系に生まれ、12歳で叔父であり、アルト・サックス奏者のドナルド・ハリソンの影響でトランペットを始める。バークリー音楽大学への入学後、17歳でブルーノート・レコードの誘いを受け、18歳でドナルド・ハリソンのレコーディングに参加。02年にデビュー作を自主制作。06年にコンコードと契約。メジャー・デビュー作「リワインド・ザット」がジャズチャートの13位を記録すると共にグラミーにもノミネートされ、一躍フロント・ラインに飛び出した。伝統へのリスペクトとソウル・R&Bのを取り入れた斬新なアプローチが評価される、次世代を牽引するスーパースターである。
■Kamasi Washington (カマセィ・ワシントン):tenor sax
1981年2月18日、L.A.生まれ。母がフルート奏者・父がサックス奏者という環境に恵まれながら、カマセィはこよなく音楽を愛しながら育った。 2歳でドラムとピアノをはじめる。多くの有名な音楽家と出会う機会に恵まれ、様々なアーティストに影響を受けていく。高校卒業後ジャズバンド「ザ・ヤングジャズ・ジャイアンツ」を結成してL.A.のジャズシーンを飾ったが、その後はヨーロッパ古典音楽からヒップホップまで広範囲の音楽に興味をもつようになり、スヌープドッグやジョージ・デューク、ラファエル・サディークなど、有名アーティストとの共演を果たした。 近年、“The Next Step.” という新バンドを結成し、今後も新たな音楽の登場に注目されている。
■Matthew Stevens (マシュー・スティーヴンス):guitar
コンコードよりデビュー・アルバムがリリースされる、次世代を担う最も有望なギタリスト、マシュー・スティーヴンス。10年以上に渡りハーヴィー・メイソン、テリ・リン・キャリントン、ロニー・スミス、ウォルター・スミス?、エスペランサ・スポルディング、ジャッキー・テラソン、ジェフ・ローバー、ビクター・ベイリー、クリスチャン・スコット等といった名だたるミュージシャン達とレコーディング&ツアーで共演を重ねている。またモントルー、ノース・シー、ニューポート、モントリオール、富士通コンコード、ニュー・オリンズといった世界各地の有名ジャズ・フェスティバルにも出演。