【龍翔鳳舞】オリジナル
日本武道館と大阪城ホールのために作られた20周年のこの想いを全部終結した作品になっています。「龍翔鳳舞」という四文字熟語は本当に素晴らしいきれいな字だったので、そこから、作詩の原文彦先生、そして、初めて今回お世話になった弦哲也先生にメロディーをつけて頂きました。マイナー調のスケール感のあるアレンジとメロディーで、カッコイイものになりまして、オープニングとして歌わせて頂きましたけれども。これだけ豪華なアレンジと雰囲気がとても良かったので、すぐに衣装のイメージとかがパッと自分の中に沸いて出てきまして、自ら、龍のニュアンスを出した衣装をまとってオープニングを登場しました。
【それぞれの花のように】オリジナル
時代が変わって、令和という時代が、それぞれの花を咲かせられる時代になっていくといいなと思って。自分の好きな言葉が「桜梅桃李」という言葉なので、ありのままの姿で輝くということをテーマにして「それぞれの花のように」という作品が出来上がりました。みんなが自分らしく輝ける時代になるといいなと思いますし、自分もありのままに輝いて、想いを伝えられる歌手になりたいなという決意で歌っている作品です。
【歌は我が命】美空ひばり
歌手として20年経った今、この曲に想うことは−−−やっぱり、この歌の主人公の想いというか、ひばりさんがいろんなことを苦難しながら人生を歩まれて、一人間、美空ひばりを感じることができるし、ひばりさんの想いを詩にされたんだなというのがすごく伝わってきます。スターなんだけど嫉妬されたり、笑顔の裏で陰口を言われたりすることもあったんだなと思うし、ひばりさんも一生懸命歌を歌い続けて頑張っているのに、そういう人たちがたくさんいたんだなということを感じられる曲で、そんな中でも、ひばりさんが、華やかに心に余裕をもって、包容力をもって歌われている姿を(映像などで)見ると、心を打たれるものがあって、ひばりさんの歌手人生を全部そのまま投影して作られた作品なんだなと。おこがましいんですけど、自分自身も20年歌っていく中で、感じることがあってこの曲を選びました。
【哀しみ本線日本海】森昌子
歌謡界で貢献された森昌子さんの名曲で、この曲を聴いたとき、本当に、森さんが日本海に立って、せつなく泣いている後ろ姿が、わっと鮮明に脳裏に浮かんできました。そんな、せつない女性を演じた作品だと思うんですけど、自分もそのような主人公の想いになって歌わせて頂きました。
【酒場にて】江利チエミ
恋して、破れた女性がいて、お酒を飲んで紛らわすんですけど、なかなか気持ちが、心が切り替わらないという、江利チエミさんもこういう経験をされたんだろうなと感じる曲で、短命で、お若い年齢でお亡くなりになられたんですけど、江利さんも、江利さん、雪村さん、ひばりさんという3人娘で、日本を引っ張って来られたと思うんですけど、そんな江利さんの想いを感じて歌いたいなと思って、「酒場にて」を追悼の想いで歌わせて頂きました。
【北の漁場】北島三郎
北島三郎さんは、ザ・演歌という世界を何十年も作り上げてきて、「演歌というのは”生活の歌”」というふうに以前、北島さんがおっしゃっていたんですけど、その”生活の歌”というのがすごく見える曲で、漁に出て、家族のために命をかけて働くという、男性の生き様のカッコよさというか、男らしさが表現されていて、主人公はすごく素敵な男性だなというふうに思います。
【母恋しぐれ笠】オリジナル
股旅が好きなファンの方もいらっしゃるので、その方々のために、今回、マイナー調の母を残して旅をする渡世人を描いた作品をオリジナルで歌わせていただきます。
【笛吹峠】オリジナル
20年歌ってきまして、やはり、故郷と言うのは切っても切れない深い原点なので、そんな、郷愁の想いを歌にしたオリジナル作品になっています。笛吹峠というは山梨にあると伺ったのですが、亡くなられた仁井谷俊也先生に対する想いから、この20周年というタイミングで出させてもらったというのもあります。永く歌っていると、ふと立ち止まりたくなる時に故郷を思い出して、また自分を奮い立たせられるような作品になっていると思うので、故郷から離れた若い人たちにも、ふと、幼少の頃のことを思い出したりして、また輝いてもらいたいなと思って、アルバムに入れさせて頂きました。
【花〜すべての人の心に花を〜】喜納昌吉
この曲は本当に名曲だなと思うんですけども、誰かの理想のために生きるのではなくて、人間らしく生きていいんだというのを感じさせてもらえる大きな歌だなと思います。泣いても笑ってもいいんだよって、やさしく包み込んでくれるような宇宙規模の作品だなと思っていて、すごく好きな曲です。
【かなしみのマーメイド】オリジナル
小学校4、5年生のときに、たまたまテレビで人魚姫の映画がやっていて、子供ごころながら、結ばれない愛というか…すごくせつない気持ちになったのを覚えています。自分は子供の頃、水泳が全くできなくて、人魚のように泳げたらいいなというのがあって、今回、パッと幼少期のことを思い出して、せつない想いを歌にしたいなと思って、かず翼先生にお願いして出来上がった歌謡バラードの「かなしみのマーメイド」です。
【黒い鷲】岸洋子
この曲はシャンソンの名曲で、初めて聴いたとき、涙が止まらなくて、すごく幻想的だし、世界観がすごく独特で、黒い鷲が迎えに来てくれると思ったんだけど、幻だったんだみたいな感じで、すごくロマンチックで哀しい曲です。
【8番目の虹の色】オリジナル
七色の虹って言いますけど、8色の色があったら何色なんだろう?というところから、かず翼先生が詩を心を込めて書いてくださいました。希望の色だったり、自分の色だったり、それぞれの色があるから美しいんだなと思えるジャズテイストのポップな作品になっています。すごく可愛い曲なので、ぜひ聴いてください。
ボーナストラック【COME ON】オリジナル
「老若男女問わず」と20年間言い続けているんですが、いろんな人が自分のところに集まって来てくれたらうれしいなという想い、氷川きよしのコンサートにみんな世代を問わず、いい人が集まってくれたらいいなという想いがあるし、やっぱり思うんですけど、ファンの方というのは、その歌手の考え方とか思想とかと似てたり、共感するからファンになるのだと思うので、そんな、みんなが一つになって楽しめる曲が「COME ON」です。