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マーラー:交響曲 第9番
Disc 1
I- アンダンテ・コモド
II- ゆるやかなレントラー風のテンポで。いくぶん歩くように、そしてきわめて粗野に
Disc 2
III- ロンド・ブルレスケ;アレグロ・アッサイ きわめて反抗的に
V- アダージョ
《アダーショ》〜交響曲 第10番
エリアフ・インバル 指揮
フランクフルト放送交響楽団
録音:1986年9月24〜27日 フランクフルト、アルテ・オーパー
全チクルス踏破の末に黄金コンビが到達したマーラーの最深部。「死にたえるように」消える最後の一音、しかし感動は消えない。
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マーラーの完成された最後の交響曲は、死への予感の中で描かれ、形式的にも内容的にも音楽作品としての臨界点を超えるところまで行き着いてしまった、大海溝のような深淵な世界で、安易な鑑賞を許しません。全チクルスを踏破し、マーラーと一体化したインバル=フランクフルトRSOの演奏は、「死にたえるように」消えゆく最後の一音に到るまで圧倒的な求心力を保ち続け、後には筆舌に尽くしがたい感動が残ります。