1948年1月31日、ブラジル・リオ生まれ。
“ブラジリアン・ミュージックの女王”、“ボサノバの女王”、“ポスト・ボサノバ世代のミューズ”としても名高いブラジルを代表するシンガー&ソングライター。
15歳頃よりグループでの活動を経て、1967年にリオ国際歌謡ショーでデビュー。
1968年に初リーダー作『Joyce』を、翌1969年に第2作『Encontro Marcado』(共にPhilips)を発表後、70年代、一時活動を休止するも1975年に復帰。エリス・レジーナにカヴァーされた「或る女」が注目されると、80年代初期は『フェミニーナ』『水と光』を発表し、歌手としても脚光を浴びる。90年代に入るとヴァーヴ・フォアキャストから『ミュージック・インサイド』や『ランゲージ・アンド・ラヴ』などのジャズ・フュージョン・タイプのアルバムを出す一方で、ブラジル音楽ブームが燃えさかるロンドンでは牽引車的存在となり、クラブ・ミュージック・シーンでブームが再熱した。以降、ボサノバの代表的な存在として活躍。
来日も多く、近年では毎年恒例で催されるブルーノート/コットンクラブの人気も高い。
2014年夏には、ルーツ曲カヴァー集『ハイス〜私のルーツ〜』と、キャリア初の公式ベスト『ジョイスフル〜ジョイス・モレーノ・ベスト』の2枚をリリース。彼女が示す家族への絶対的な愛情、そして音楽への尽きない情熱は、世界中のファンはもちろん、ミュージシャンの間にも熱い支持を生み、まさに“ミュージシャンズ・ミュージシャン”と言える存在。