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【収録曲】
ベートーヴェン:「エリーゼのために」
ピアノ・ソナタ第14番「月光」
ピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」
ピアノ・ソナタ第32番
2011年7月28、29、30日 スタジオ「オンデア・デ・リンデン」
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指揮者・上岡敏之の透徹したアプローチのなかにも、立ち上る色香
指揮者・上岡敏之のピアノは、まるで指揮をするようにスコアに書かれた音を、そのモチーフを明晰に解き明かし、描き上げていく。ピア二ズムの流儀から解放された上岡の音楽には、虚飾のない、スコアを見通すような透徹した世界が広がっているが、そこからそこはかとない色香が立ち上がってくるのが、この演奏をなんとも好ましいものにしている。ピアニストにとっては特別な意味を持っている最後のソナタ第32番も、決してベートーヴェンの最後の曲ではない、という上岡の言に裏付けられるような冴えわたる演奏。冒頭の《エリーゼのために》と呼応するその選曲の妙も光る。