上岡敏之&ヴッパータール交響楽団 『ベートーヴェン:交響曲 第9番《合唱》』 2013/11/6発売 COGQ-65
2007年と2010年の2度にわたるヴッパータール響との来日ツアーによって、日本の聴衆にも熱狂的なファンを獲得した上岡敏之とヴッパータール響による収録第7弾として、2012/13年シーズンのオープニングとなるベートーヴェン・第九の定期演奏会をライヴ収録。上岡敏之は、日本ではすでに2006年のNHK交響楽団の年末第九演奏会を振っていますが、このいわくつきの演奏会での演奏をはるかに凌駕する渾身の「第九」が、上岡を最もよく知るヴッパータールのオーケストラで実現しました。
ヴッパータール響の創設150周年記念ともなるメモリアルなコンサートは、かつてないほど熱狂的な歓声によって幕を閉じました。日本ほど上演される機会のない「第九」。オケのなかにはこの曲をはじめて弾くメンバーも。だからこそ、手垢の付いていない手によって一から築き上げられたその音は、新鮮な驚きと感動をもって迫ります。
上岡敏之 『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ《月光》《テンペスト》第32番 他』 2013/11/6発売 COGQ-64
コレペティからのたたき上げ指揮者である上岡のピアノの腕前は、かねてよりクラシックファンの間では話題になっていました。それを日本のファンが目撃することになったのが、ヴッパータール交響楽団初来日の際のモーツァルト:ピアノ協奏曲(21番&23番)の弾き振り。それは、“モーツァルトが舞台の上で駆け回っているよう!”と熱烈な信者を生み出しました。
今回は、シューベルトとベルクのピアノ・ソナタを収め、ピアニスト上岡敏之としてのCDデビュー作となった2010年7月発売の前作に続き、ベートーヴェンの傑作ソナタ3曲および「エリーゼのために」を収録しています。「シューベルト」のCDは、上岡のピアニストとしての実力を存分に証明すると共に、その独創的な表現が大いに話題となりましたが、今回ピアノ・ソナタの代名詞的な有名曲をあつめた録音で、上岡が作り上げる音楽の真価に迫ります。