ドビュッシー:《映像》第1集
(水の反映/ラモーを讃えて/動き)
ドビュッシー:《映像》第2集
(葉ずえをわたる鐘の音/荒れた寺にかかる月/金色の魚)
ラヴェル:ラ・ヴァルス[2台ピアノ版]
*菊地裕介自身の多重録音による
プーランク:主題と変奏
フランク:前奏曲、コラールとフーガ ロ短調
ドビュッシー:月の光
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★菊地裕介(ピアノ)
録音:2007年10月29〜31日、笠懸野文化ホール(PAL)
◎はじめて菊地裕介の演奏を聴いていただく皆さまへ 最初にこのレコーディングのお話をいただいたとき、大変限られた期間での準備が必要であったこともあり、正直言って戸惑いもありました。まだ自分の現在の姿に満足できていないから、というのがその理由でした。 しかし、結果的にはこのレコーディングで自分を見つめなおすことで大変多くのものを学びました。光輝くCDに顔を近づけてみればその盤面には自分の姿が反映されますが、音楽家にとって録音とは自分を写す唯一の鏡でもあります。やはりCDを作ることは現代のアーティストが成長してゆくための有効な手段の一つなのかもしれません。そういう意味で、現在この時期にありのままの自分を見つめるきっかけが与えられたことを本当に感謝しています。 このCDに映し出された自分の姿は、今後どんどん変化していくことでしょう。それはこのCDによって自分を見つめなおすことを始めた現時点ですでに始まっていることに違いありません。しかしどのように変化してゆくにせよ、このCDをひとつの出発点として大切にしたいと思います。 さて、実際の録音においては、ラ・ヴァルスの多重録音という技術的に大変な困難を伴う企画もありましたが、スタッフたちに恵まれたおかげで無事にひとつの形に仕上げることが出来ました。ピアニストは基本的にいつも孤独を感じることが多いのですが、こうしてチームの一員としてひとつの物を作り上げていく過程に参加できたことを幸せに思います。 菊地裕介 |