さざ波のように沸き立つふるさとへの想い―
その歌声は過去と未来をやさしく包み込む
ソプラノ歌手 小林沙羅が童謡唱歌を中心とした日本の詩(うた)を歌う
詩人・谷川俊太郎が小林沙羅の為に書き下ろした新曲も収録!

日本の詩(うた)
2019年11月20日発売 UHQ-CD:COCQ-85476 ¥3,000+税 
クラシック声楽界のトップランナー小林沙羅にとって身近にあった歌と詩(うた)。
幼少時から詩集を声に出して読むことを好み、オペラ歌手として日本語の新作オペラ『万葉集』『KAMIKAZE』『狂おしき真夏の一日』等に積極的にも出演している。そして現在も詩と音楽のコラボレーション集団「VOICE SPACE」の一員として谷川俊太郎や佐々木幹郎、小室等などと共演し、近・現代詩と音楽の新たな融合を目指して活動している小林沙羅。
そんな小林が3年ぶりとなる3rdアルバムで選んだのは、曾祖父にあたり大正・昭和時代の有名詩人:林柳波の「うみ」をはじめとした「故郷」「荒城の月」等の童謡唱歌を収録した。林柳波は「うみ」「おうま」、そして今作にも収録した「お六娘(おろくむすめ)」などを作詩。また、小林の曾祖母は、狂言浄瑠璃の祖といわれる初代豊竹和国太夫を父にもつ日本舞踊家(林流創始者)・林きむ子。日本の詩や歌に心惹かれてきた小林のルーツはここにもあったのだ。
武満徹の作品や、作曲家・箏曲家でもある宮城道雄の作品を箏・尺八と共演し、高村光太郎の『智恵子抄』から生まれた新曲「或る夜のこころ」、そして現代を代表する詩人・谷川俊太郎による小林に向けて書きおろした詩に、小林が作曲した新曲「ひとりから」も収録。
日本語の発音にこだわり表現を大切にしてきた小林沙羅が、古き良き作品から、今を生きる表現者として生み出していく作品を未来へと導いていく。
■収録曲
01. 小さな空
  詩・曲:武満 徹/編曲:轟 千尋
02. うみ
  詩:林 柳波/曲:井上武士
03. この道
  詩:北原白秋/曲:山田耕筰
04. ふるさと
  詩:高野辰之/曲:岡野貞一
05. 早春賦
  詩:吉丸一昌/曲:中田 章
06. 赤とんぼ
  詩:三木露風/曲:山田耕筰
07. お六娘
  詩:林 柳波/曲:橋本国彦
08. うぐひす ―春夫の詩に據(よ)る四つの無伴奏の歌― 
  詩:佐藤春夫/曲:早坂文雄
09. せきれい *
  詩:北原白秋/曲:宮城道雄
10. 浜木綿 *
  詩・曲:宮城道雄
11. 初恋
  詩:石川啄木/曲:越谷達之助
12. 荒城の月
  詩:土井晩翠/曲:瀧廉太郎
13. ペチカ 
  詩:北原白秋/曲:山田耕筰
14. 或る夜のこころ ―『智恵子抄』より 
★初収録
  詩:高村光太郎/曲:中村裕美
15. 死んだ男の残したものは
  詩:谷川俊太郎/曲:武満 徹/編曲:轟 千尋
16. ひとりから 
★新曲
  詩:谷川俊太郎/曲:小林沙羅/編曲:相澤直人
小林沙羅(ソプラノ) Sara Kobayashi, soprano
河野紘子(ピアノ) Hiroko Kohno, piano
澤村祐司(箏)*   Yuji Sawamura, koto
見澤太基(尺八)* Taiki Misawa, shakuhachi
録音:2019年9月11−13日 高崎芸術劇場・音楽ホール
Recorded on 11-13 Sep. 2019 at Takasaki City Theatre