ラファエル・クーベリック / 指揮者
1914年、チェコのビホリー生まれ。父親は大ヴァイオリニストのヤン・クーベリック。プラハ音楽院にて作曲・指揮を学び、1934年にチェコ・フィルハーモニー管弦楽団を指揮してデビュー、1942年にはターリヒの跡を継いでチェコ・フィルの常任指揮者となるが、1948年、チェコの共産化に反対し西側へ亡命した。シカゴ交響楽団、コヴェント・ガーデン王立歌劇場音楽監督、バイエルン放送交響楽団の首席指揮者をつとめ活躍。1986年、持病の悪化のため指揮者を引退した。しかし1989年、チェコ民主化革命を受けて1990年、42年ぶりに祖国を訪れチェコ・フィルを指揮、スメタナの「わが祖国」の記念碑な演奏を行った。さらに翌91年に再訪、今度はドヴォルザークの「新世界交響曲」他を指揮。その直後には日本公演も行っている。1996年、スイスのルツェルンにて死去。