DISC-1 MICO JAZZING (新録音)
1.WHAT A DIFFERENCE A DAY MAKES
2.MOONLIGHT IN VERMONT
3.CARAVAN
4.MEDITATION
5.IT'S ALL RIGHT WITH ME
6.DREAM
7.MOONLIGHT SERENADE
(STUDIO LIVE SESSION)
8.SUMMERTIME
9.IT DON'T MEAN A THING
(IF IT AIN'T GOT THAT SWING)
10.THE VERY THOUGHT OF YOU
11.ANGEL EYES
12.SOLITUDE
13.AGUA DE BEBER
14.<ボーナス・トラック>
MY CHERIE AMOUR
DISC-2 ニューヨークのミコ〜ニュー・ジャズを唄う(1966年)
1.ライト・ヒア・ライト・ナウ
2.サニー
3.レイジャ・ラヴィン
4.ランブリン・ローヴァー
5.アイム・カミン・ホーム・ベイビー
6.アイ・ウィッシュ・アイ・ニュー
7.ザ・メッセージ
8.フライング・ホーム
DISC-3 JAZZ TIME〜弘田三枝子ベスト・ジャズ・アルバム (1973年)
1.アップ・ジャンプド・スプリング
2.ホエン・サニー・ゲッツ・ブルー
3.サテン・ドール
4.プアー・バタフライ
5.バット・ビューティフル
6.幸せになりたい
7.ボディ・アンド・ソウル
8.去年の夏の日
DISC-4 The Nearness of You〜弘田三枝子 イージー・リスニング・ジャズ (1974年)
1.ザ・ニアネス・オブ・ユー
2.ルビー
3.マンハッタン
4.バット・ノット・フォー・ミー
5.フールス・ラッシュ・イン
6.ザ・セコンド・タイム・アラウンド
7.ローラ
8.マイ・メランコリー・ベビー〜
オン・ア・スロー・ボート・トゥー・チャイナ
9.魅惑のとりこ
10.コール・ミー・イレスポンシィブル
DISC-5 愛のめぐり逢い (1975年)
1.愛のめぐり逢い
2.天使のささやき
3.アイ・ショット・ザ・シェリフ
4.二人のきずな
5.ユー・アー・エブリシング
6.追憶
7.愛のためいき
8.イマジネイション
9.愛は夢の中に
10.悪夢
11.誓い
DISC-6 My Funny Valentine (1976年)
1.マイ・ファニー・ヴァレンタイン
2.イージー・イーヴル
3.ホワッツ・ゴーイング・オン
4.スウィート・ラヴ
5.ゼア・ウィル・ネヴァー・ビー・アナザー・ユー
6.ユー・アー・アズ・ライト・アズ・レイン
7.デイ・ドリーミング
8.マイ・ラヴ
DISC-7 IN MY FEELING (1977年)
1.ラヴ・フォー・セイル
2.ゼイ・セイ・イッツ・ワンダフル
3.イフ・ユー・タッチ・ミー・ベイビー
4.ラヴィング・ユー・ウォズ・ライク・ア・パーティー
5.アイム・ブラインド・トゥ・オール・バット・ユー
6.テル・ミー
7.デイ・バイ・デイ
8.ソウル・レイディ
9.ラヴ・ウォント・レット・ミー・ウェイト
10.イン・マイ・フィーリング
DISC-8 My Tapestry (新録音)
1.IN THE MOOD
2.SWEET MEMORIES
3.駅
4.渚のうわさ
5.いとしのエリー
6.接吻
7.クリスマス・イヴ
8.雪色のサンバ
9.Everything
10.<ボーナス・トラック>
砂に消えた涙
(Good bye Kenji Sazanami Version)
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<新録音 (DISC-1,8)> DISC-1はジャズの名曲の数々を新感覚のアレンジでレコーディング。 DISC-8では「Everything」「接吻」「SWEET MEMORIES」「いとしのエリー」「駅」など、弘田三枝子が好きな日本の楽曲をカバー。なんと弘田三枝子が日本の楽曲をカバーしてレコーディングするのはじめて。また「渚のうわさ」「砂に消えた涙」もジャズアレンジでセルフカバーしました。
<アルバム復刻 (DISC-2〜7)> 1960〜70年代に録音された、ジャズ・アルバムの名盤6枚を復刻。ニューヨーク録音された「ニューヨークのミコ」や、鈴木宏昌をアレンジャーに迎え豪華ミュージシャンとともにレコーディングされた「My Funny Valentine」など名盤の数々がデジタルリマスター音源で甦ります。また当時のジャケットデザインや解説書をほぼオリジナルに忠実に再現しました。
弘田三枝子は、ジャズ・アルバムを15枚ほど残しており、彼女の並み外れたヴォーカル・テクニックとジャズ・フィーリングを堪能できる。弘田三枝子ファンにとってはそのどれもが貴重なものであり、高値を呼ぶマニア垂涎のアルバムとなっている。1997年を最後に、ここ最近はジャズの録音はなかったので、今回のアルバムは弘田三枝子のルーツであるジャズに回帰したファン待望の1枚と言えるだろう。 弘田三枝子と言えば、若い世代には知らない人が多いかも知れない。しかし、我々団塊の世代を中心にその前後10年くらいの世代にとっては、ほぼ全ての人が知っている国民的アイドル歌手であった。「VACATION」、「砂に消えた涙」、「人形の家」等、数々のヒット曲により今もって人々の脳裏に焼き付いて離れない程のインパクトを持っている。ゴールデン・ウイークや夏季休暇の前は心もウキウキするが、必ずと言ってよいほど、「VACATION」のメロディーが浮かんできたものだ。 ジャズ、ポップス、オールディーズ、R&B、歌謡曲、いろんなジャンルの曲を幅広く歌ってきた弘田三枝子ではあるが、少女時代より米軍キャンプでジャズを歌っていたことから、自他ともに認めるルーツはジャズであり、ジャズを歌わせたら天下一品であることは万人が認めている。日本人のヴォーカリストとしては初めて1965年にニューポート・ジャズ・フェスティバルに出演したこともあり、誰もが、弘田三枝子を評して「あの歌のうまい人ね」と称賛する。一度、彼女の歌声を聴いたら、強烈なスイング感とグルーヴ感に誰もが圧倒されるだろう。「パンチのミコちゃん」と称された程、彼女の強烈なパンチでノック・アウトされるのだ。高速スキャットやフェイクの桁外れのスピード感、バラード曲での情感たっぷりの歌いまわし、どれをとっても天性の実力を秘めた第一級のジャズ歌手であると唸らせる。弘田三枝子のジャズ・ヴォーカルの特徴を一言で言えば粋に通じる「小気味よさ」であろう。なるほど、かの有名なジャズ・ヴォーカルの大御所、エラ・フィッツジェラルドが「自分の養女にしたい」と言ったエピソードが残っているのもうなずける。 まさにJAZZINGが示す通り彼女の中では、「弘田ジャズ」が確実に進行形で発展していたと言えるであろう。 後藤誠一(「MICO JAZZING(DISC-1)」ライナーノーツより一部抜粋) |