THE MOOGプロフィール

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THE MOOG

THE MOOG

ハンガリー出身の5人組、ギター・ポップ×ロック・バンドの登場。

Tonyo (vocals, keyboard)  トンニョ
Gergo (drums, percussion)  ゲルゴ
Adi (guitar)  アディ
Miguel (guitar)  ミゲル
Csabi (bass guitar)  チャビ

ブダペスト(もちろんハンガリーのブダペスト)で産声を上げたザ・ムーグ。あっという間に海を飛び超えて、ロックン・ロールの乱気流に巻き込まれ、気付いたらアメリカ上陸。そして米国レーベルと契約した最初のハンガリー産ロック・バンドとして記録されるなんて、初めは夢にも思わなかっただろう。

ザ・ムーグはクラス・メートだったトンニョ(ヴォーカル、キーボード)、ゲルゴ(ドラム、パーカッション)、アディ(ギター)らが結成したバンドで、初めのころは暇な時に集まってニルヴァーナ、レッド・ツェッペリン、プラシーボのカバーを演奏したり、オリジナルの作品を作ったりしていた。2004年になって本格的にバンド活動をやることにした彼らは、直後にベース担当のクサビにバーで出会う。そして音楽的な好み(当時のハンガリーでは珍しいものだった)が一緒だと分かって、クサビはメンバーに加わることになった。実はクサビはベースを弾けなかったが、バンドの目指す音楽が大好きだったので、すぐに練習して演奏できるようになったのだった。最後にメンバーに誘われたのは、そのギター・プレイでハンガリー音楽シーンでは有名なミゲル(もちろんギター担当)。彼はチャンスに飛びついた。こうしてザ・ムーグは好きな音楽の元に結集し、ついでに髪型もバッチリ決めたのだった。その後は、彼らの言うように正に物語のような展開となった。

デビュー・アルバムの「ソールド・フォー・トゥモロー」は、間違いなくそこら中のダンス・パーティーでかけまくられるタイプの、元気一杯のベッドルーム・ロックだ。なにしろアルバムは60年代のロックン・ロール・バンド(ザ・ビートルズ、ビーチ・ボーイズ)、70年代後半のパンク(ラモーンズ、ブロンディ)、そして色々なタイプの現在の音楽(ブラー、ザ・リバーティンズ)からインスパイアされたキャッチーなポップ・ソングで一杯なのだ。レコーディングはハンガリーのTom-Tomスタジオで行われ、ミックスはシアトルのエレクトロキティーでジャック・エンディーノ(ニルヴァーナ、ホット・ホット・ヒート、サウンドガーデン)が担当、マスタリングはデイブ・シュルツ(ザ・プリテンダース、オーティス・レディング)がLAで行った。歌詞は、浮かれて、落ち込んで、また何かが始まるという日々の生活を取り上げたものだけど、アップ・ビートなメロディーには暗い影は一切ない。あの待ち遠しい夏の気持ちいい音楽に溢れている。オープニングを飾る「ユア・スウィート・ネック」は靴に貼付いたバブルガムみたいに耳から離れない曲だ。悲しみに満ちたセリフが片思いの物語を紡いでいくのだけど、快活なギターサウンドが悲しみの物語を新たな始まりへと導いていく。最初のシングル・カット「アイ・ライク・ユー」はリスナーの心をギュッと掴む魅力的な愛の告白の歌。絶対この歌詞はノートに落書きされてロッカーにしまい込まれるだろうな。あちこちの学校のロッカーに。「エニワン」はふざけたキャバレー風のスロー・ダンスなナンバーで、ちょっと一息つく感じ。だけどラストの「ザナックス・ユース」は、やんちゃなギターと激しいドラムがてんこ盛りで、ドカーンとぶっ飛ばしてくれる。

「ソールド・フォー・トゥモロー」にはザ・ムーグの魅力が余す所なく詰まっている。ちょっと前衛的でインディーの香りもして、それでいてポップな味もする。とにかく最高だよ!

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(クオート)

荒削りで格好いいガレージ・ポップ満載のデビュー・アルバム。
「エヴリボディー・ウォンツ」はキラキラした珠玉のスリー・コード・ナンバーだ。   -SPIN.com

やったね!ハンガリー・ロック!
スピーカーから飛び出して部屋中ハネ回るようなサウンド。元気一杯のビューティフルなアルバムだ。  -AMPLIFIER

全世界でリリースされる強力デビュー・アルバム。
全編にあふれるキャッチーなメロディが君を夢中にさせる!   -THE BIG TAKE-OVER