MORGAUA QUARTET(モルゴーア・クァルテット)は、ショスタコーヴィチの残した15曲の弦楽四重奏曲を演奏するため、1992 年秋に結成された弦楽四重奏団。翌’93年6月に第1回定期演奏会を開始。2001年1月の第14回定期演奏会でショスタコーヴィチの残した弦楽四重奏曲全15曲を完奏。
同年4月、第2ヴァイオリンを青木高志から戸澤哲夫に交代。
’01年11月からは「トリトン・アーツ・ネットワーク」との共催公演で《モルゴーア・クァルテット ショスタコーヴィチ・ シリーズ》を5回に亘って行ない、’03年12月に2度目の完奏。’03年6月の第19回定期演奏会でベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲を完奏。‘05年4月、マイスター・ミュージックから《ボロディン:弦楽四重奏曲集》を発売。‘06年6月第25回定期演奏会でバルトークの弦楽四重奏曲全6曲を完奏。同‘06年9月には「トリトン・アーツ・ネットワーク」との共催でショスタコーヴィチ生誕100周年記念弦楽四重奏曲全曲演奏会を行ない、3 日間で全15 曲を完奏。‘08 年11 月、東京フィルハーモニー交響楽団 第761回サントリー定期シリーズにマルティヌー作曲「弦楽四重奏と管弦楽のための協奏曲」のソリストとして招聘され、弦楽四重奏団としての高いクオリティを評価された。‘09 年1 月の第30 回定期演奏会でベートーヴェン中期弦楽四重奏曲を完奏。‘12年6月、結成20周年記念ガラコンサート「20th Anniversary Morgaua Quartet GALA」を福島、東京、大阪で開催。
‘12年6月と’14年5月に日本コロムビアからリリースした、全曲荒井英治編曲のプログレッシヴ・ロック・アルバム《21 世紀の精神正常者たち》《原子心母の危機》により、ボーダーレスな弦楽四重奏団としても高い評価を受ける。ショスタコーヴィチ没後40年(2015)から生誕110年(2016)をつなぐ「ショスタコーヴィチ弦楽四重奏 曲全15曲演奏会」を’15年大晦日から’16年元旦にかけて「横浜みなとみらい小ホール」で開催。瞠目のプログラムで多くの聴衆を集め、4度目の完奏。1998年1月第10回「村松賞」受賞、2011年5月「2010年度アリオン賞」受賞、2016年9月「第14回佐川吉男音楽賞 奨励賞」受賞。
今年結成25周年を迎えるモルゴーア・クァルテットの斬新なプログラムと曲の核心に迫る演奏は、常に話題と熱狂を呼んでいる。「モルゴーア」はエスペラント語(morgaŭa=明日の)に原意を持つ。