1.エステ荘の噴水 −《巡礼の年》第3年 S.163 より
2.『リゴレット』の主題による演奏会用パラフレーズ
3.愛の夢 第3番 S.541/3
4.献呈 S.566(シューマン=リスト)
5.糸を紡ぐグレートヒェン S.558(シューベルト=リスト)
6.超絶技巧練習曲集 第10番ヘ短調 S.139/10
7.スケルツォーノ −クリスマス・ツリー曲集 第5曲 S.186/5
8.カリヨン −クリスマス・ツリー曲集 第6曲 S.186/6
9.ラ・カンパネラ −パガニーニによる超絶技巧練習曲集 第3番 S.141/3
10.孤独のなかの神の祝福 −詩的で宗教的な調べ 第3番 S.173/3
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リスト・イヤー(生誕200年)にあわせての長富彩セカンドアルバム。
リストは、長富の最も得意とする作曲家の一人であり、過去にも多くのステージで、聴衆の心を揺さぶる演奏を残してきました。長富自身は、東京音楽大学附属高校を卒業後、ハンガリーのリスト音楽院に留学し名教師ジョルジュ・ナードルのもとで研鑽を積みました。彼女のリストは、超絶技巧を越えた聴き手の心を揺さぶる愛に満ちています。
2010年11月の浜離宮朝日ホールのリサイタルを成功裏に終わらせ、2011年2月の浜離宮(追加公演)、同3月の大阪サンケイホールブリーゼで、更なる深化を披露して聴衆を驚かせました。とくに聴衆の度肝を抜いたのは、アンコールのリスト2曲。ことに、自身の「18番」である「ラ・カンパネラ」は、閃きに満ち満ちたしなやかで魔法のような表現で、細かなトリルのひとつひとつまでに音楽的感興が込められ曲のイメージを一新!「この曲で、こんなに感動したのは初めて!」とwebでも大いに話題になりました。
レコーディングでは、中でも、自身が強く共感する、リスト作品に内包される「愛と祈り」に焦点があてられ、深い感動を約束する素晴らしい成果が披露されました。「ラ・カンパネラ」も、リサイタルの感動をそのまま思い出させる傑出した演奏。