David Johansen (デイヴィッド・ヨハンセン) - vocals, harmonica
Sylvain Sylvain (シルヴェイン・シルヴェイン) - guitar, bass, piano
Steve Conte (スティーヴ・コンテ) - guitar
Jason Hill (ジェイソン・ヒル) - bass
Brian Delaney (ブライアン・デラニー) - drums
Newアルバム
『Dancing Backward in High Heels』
2011/4/6発売
バンド結成は71年に遡る。中学、高校時代の同級生だったSylvain SylvainとBilly Murciaが67年に"the Pox "を結成、シンガー脱退後、2人はブティック "Truth and Soul"の経営を始めた。店の向かいにはNew York Doll Hospitalという人形修理の店があり、それは後に彼らが作るバンド名のヒントとなった。70年に2人はバンドの再結成を決意し、Johnny Thundersをベース(Sylvain はThundersにギター転向を勧めていた)、に迎え"Dolls"を名乗るのだが、Sylvain がイギリス遊学のために脱退、残された2人もそれぞれが活動を始めた。
その後、Thunders はArther Kane とRick Rivets に誘われ、the Bronx 名義で活動を始める。その後、Thunders の意見が採用され、Murcia がドラマーとして参加。71年10月にはThunders がギターを弾き、ヴォーカルを取る形でバンド名を"Actress"とし、リハーサル・テープ"Dawn of the Dolls"を発表(レコーディングはRivets の手による)したが、その後Thundersは自らが歌うのを嫌がるようになり、David Johansen をシンガーとして迎え入れた。
そして71年のクリスマス・イヴ、ホームレス用シェルターEndicott Hotel で、David Johansen (Vo) 、Johnny Thunders (G) 、Rick Rivets (G / 彼だけはすぐにSylvain にその座を明け渡すのだが)、Arthur "Killer" Kane (B)、Billy Murcia (Dr)の5人が揃い、New York Dolls として最初のライヴとなった。リズム&ブルース、初期Rolling Stones、60年代のガール・ポップ、そしてMC5 、Stooges といったアメリカの初期パンクに影響を受けているとはいえ、そのあまりにもユニークな音楽性は当時から他の誰とも異なっていた。
彼らにすぐ当てはまるイメージ以外にも、バンドはブルースやソウル・ミュージックに対する理解も深く、初期2作のアルバムにはBo Diddley、The Coasters、The Drells 、the Jay Hawks などのカヴァーも収録されていた。
専属マネージャーを雇い、レコード業界からも注目を浴び始めた矢先、Rod Stewart が在籍していたThe Faces のロンドン公演のサポートでイギリスを訪れた彼らを持ちうけていたのは、Murcia の死だった。享年21歳、ドラッグとアルコールが原因だった。NY にいったん戻ったバンドはドラマーのオーディションを開始、Marc Bell (その後Richard Hell 、Ramones でプレイ)と、バンドの知人だったJerry Nolanが最終選考に残ったが、Nolan がその座を射止めた。そしてMercury Records がバンドと契約、Nazz のギター・プレイヤーだったTodd Rundgren のプロデュースのもと、デビュー・アルバムの制作を開始、73年夏に"New York Dolls"でデビュー。
その評価は真っ二つに分かれたものの(事実、73年のCreem誌のリーダーズ・ポールで彼らはベストとワースト、2つの新人部門1位を獲得した)、アメリカでのツアーはある程度の成功を収め、ヨーロッパまでも足を伸ばすことができた。
プロデューサーとして、the Shangri-Las を含む、60年代ガール・コーラス・グループとのセッションで有名な、George "Shadow" Morton を迎え、セカンド"Too Much Too Soon "が74年にリリースされてすぐに、バンドはレーベルからドロップされ、75年にはThunders とNolan がツアー中のフロリダで脱退、76年末にバンドは終焉を迎える。
様々な影響をミュージック・シーンに与え続けたDolls の信奉者の一人であったThe Smiths のシンガー、Morrissey (彼は70年代にバンドのイギリス・ファンクラブの支部長を務めている)の薦めによりオリジナル・メンバー、Johansen、Sylvain 、Kane の3人がMeltdown Festival への出演を決定したのは2004年のことだった。再結成ライヴの模様はMorrissey主催のAttack レーベルからCD/DVDとしてリリースされ、同時期にはKane の視点から見たバンドの再結成までの道のりを収録したドキュメンタリー、"New York Dolls"も公開され、新たにバンドに脚光が当たり始めた矢先、2004年7月13日にKane が白血病で他界(ちなみに04年に30年ぶりとなった来日公演も実現している)。
翌2005年7月、残されたメンバーはサード・アルバム"One Day It Will Please Us To Remember Even This"を発表、レコーディングにはSteve Conte(G)、Sami Yaffa (B/ 元Hanoi Rocks)、Brian Delaney (Dr)、Brian Koonin (Key) が参加。07年までツアーを続行。
2007年9月、所属レーベルRoadrunner から解雇されるが、活動が停滞することはなく、翌08年11月には、Todd Rundgren をプロデューサーに迎えた新作のリリース、及びワールドツアーの開催がアナウンスされた。そして09年5月5日Atco から4作目となる新作"Cause I Sez So"を発表。散発的にギグも行っている。
現在のメンバー
David Johansen (デイヴィッド・ヨハンセン) - vocals, harmonica (1971-1976, 2004-present)
Sylvain Sylvain (シルヴェイン・シルヴェイン) - guitar, bass, piano (1971-1976, 2004-present)
Steve Conte (スティーヴ・コンテ) - guitar (2004-present)
Jason Hill (ジェイソン・ヒル) - bass (2010 ? - present )
Brian Delaney (ブライアン・デラニー) - drums (2005-present)
主要過去在籍メンバー
Johnny Thunders (ジョニー・サンダース)(死去) - guitar, vocals (1971-1975)
Rock Rivets (リック・リヴェッツ) - guitar (1971)
Arthur Kane(アーサー・ケイン)(死去) - bass guitar (1971-1975, 2004)
Billy Murcia (ビリー・マルシア)(死去) - drums (1971-1972)
Jerry Nolan (ジェリー・ノーラン)(死去) - drums (1972-1975)
Sami Yaffa (サミ・ヤッファ) - bass (2005-2010 ?)