Noa Noaにはいろんなスタイルの音楽が溶け込んでいます。
楽曲のスタイルに合わせてボーカルが変わる、フューチャリング・スタイルに象徴されるように、ブラジリアン・ミュージックを核に、70'sのR& B、ソウル、ファンク、AOR、ソフトロックを消化しつつ、同時代的なメロウ・ヒップホップ、UKソウル、クラブ・ジャズなどにシンパシーを感じながら、 それらとはまた違ったNoa Noaサウンドを構築しています。アレンジや音作りではサウンド志向でありますが、あくまでも良いメロディと豊かなハーモニーの「歌もの」にこだわり、 ポップスとしての音楽を追究しています。Noa Noaの前身は、1995年にBENを中心にボサノヴァやブラジリアンのカヴァーをやるバンドとしてスタートしました。当時はジョイスやエドュ・ロボ、ド ナート、マルコス・ヴァーリなどのグルーヴィーなナンバーからジョビンのボッサまでをレパートリーにし、これまでにブラジリアン・クラブ・クラシックスと 言われる曲のほとんどをカヴァーしてきました。96年よりNoa Noaと名乗るようになり、その後ライブとメンバー・チェンジを重ねながら、BENは作曲活動を徐々に始めます。しかしながら、98年に一時バンド活動を 休止。99年にオルガンバーでのイベント出演を機にNoa Noaを復活させ、現在のBENを中心としたプロジェクト・スタイルのバンドとして活動を開始します。Noa Noaの名前はあるボサノヴァの曲名から付けられました。
セルジオ・メンデス作曲のこの曲はミルトン・バナナ・トリオの名演が有名で、Joe Davis選曲の" Blue Brazil"や橋本徹氏選曲の"Cafe Apres-midi"といったコンピにも収録されています。
言葉の意味は辞書にも載っていません(noaは朝9時のお祈りのことらしい)が、その印象的な言葉の響きはNoa Noaの音楽スタイルだけでなく、感覚としてのボッサを表現していると思います。