小沢昭一
昭和4(1929)年4月6日、東京生まれ。
昭和27(1952)年、早稲田大学文学部仏文科卒業。
俳優座付属俳優養成所を経て、昭和26(1951)年、俳優座公演で初舞台。
以後、新劇と映画・テレビ・ラジオと幅広く活躍し、それぞれの分野で数々の演技賞を受賞。
一方、民衆芸能の研究にも力をそそぎ、レコード「日本の放浪芸」シリーズの制作により、日本レコード大賞企画賞、芸術選奨新人賞を受賞。
著作に、「私は河原乞食・考」「言わぬが花」「ものがたり芸能と社会」(新潮学芸賞)「放浪芸雑録」「小沢昭一的新宿末廣亭十夜」「小沢昭一座談」(全5巻)「俳句で綴る変哲半生記」「芸人の肖像」などがある。
CDは「夢は今もめぐりて〜小沢昭一がうたう童謡〜」(日本レコード大賞企画賞)、「童謡春秋しみじみ」「唸る、語る、歌う、小沢昭一的こころ」「夢淡きふるさと」「心の青空」などを発表。
TBSラジオ「小沢昭一の小沢昭一的こころ」は、昭和48(1973)年から始まり平成24(2012)年まで続いた長寿番組で、放送回数は1万回を超える。
舞台は「しゃぼん玉座」を主宰。近年の上演は「唐来参和」「僕のハーモニカ昭和史」などいずれも全国的に長期公演を続けた。
平成24(2012)年12月10日、前立腺がんのため逝去。享年83。