1.チャイナ・ドール
2.上海バンスキング
3.パウダー・ゲーム
4.朝までいっしょに
5.ディズニー・ガール
6.ヒーロー・インタビュー
7.おもちゃのヒロイン
8.シネマ・クラブ
9.キッシング・フィッシュ
10.地下鉄に乗った船乗り
11.空中ショー 〜ロックン・ロール・クリーナー〜
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【オリジナル】1979/07/25発売・LX-7066
監修・解説:金澤寿和
井上鑑アレンジ
作詞:佐藤奈々子
作曲陣に佐野元春、加藤和彦、南佳孝、矢野顕子、鈴木慶一、井上鑑、小坂忠
磨かれていく佐藤奈々子の声質に、井上鑑、加藤和彦が時代を先取りしたアレンジ&プロデュースで競演。
今作からいよいよ佐野元春の影が薄まり(「空中ショー」は共作、「朝までいっしょに」が作曲のみで参加)、ひとりの独立したミュージシャンとしての色を確立し始めたころの1枚。アレンジャーはこの2年後に寺尾聰のプロデュースで大ブレイクを果たす井上鑑(ソングライトにも参加)。寺尾聰作品でも聴かせたドラマティックでキメの細かいアレンジングの妙が随所に光っている。そして今作のもうひとりのキーマンは加藤和彦。アルバム・タイトル曲『Kissing Fish』と「チャイナ・ドール」は、佐藤奈々子作詞、加藤和彦作曲で生み出された傑作と記しておきたい(佐藤奈々子が翌年から参加するバンド「SPY(スパイ)」で、加藤和彦プロデュースへとつながって行く)。もちろん前作から引き続き、ムーンライダーズの一派も重要な役割を担い、鈴木慶一は楽曲を提供(「ヒーロー・インタビュー」)、岡田徹はコーラスで、そしてアルバム冒頭の武川雅寛のフィドルは今聴いても印象的だ。
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