アントン・ブルックナー:交響曲 第9番 ニ短調
I: Feierlich. Misterioso
II: Scherzo. Bewegt, lebhaft – Trio. Schnell
III: Adagio. Langsam, feierlich
[総収録時間:61.18]
★指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ、読売日本交響楽団
ライヴ録音:2009年9月23日 東京芸術劇場
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2007年に読売日本交響楽団の第8代常任指揮者のポストに就き、日本中のファンを驚かせ、また喜ばせたマエストロも、今シーズンを最後に惜しまれつつそのポストから去って桂冠名誉指揮者となりました。
掉尾を飾るプログラムは、ブルックナーの第8交響曲。言わずと知れたミスターS再評価のきっかけを作ったブルックナー・チクルス中の畢生の大作です。
スクロヴァチェフスキ=読響は、デンオン・レーベルにてブラームスの交響曲全集が進行中で、残すところ第4番のみとなっていますが、この機会に合わせ、先の9月に行われたブルックナーの交響曲第9番のライヴ録音を先行して発売します。
8番の後に書かれ、未完に終わった第9番は、その神々しいまでの宗教性によって、凡百の指揮者の入山を許さない峻厳な霊峰に喩えられます。
86歳の巨匠が読響をして顕現せしめた奇跡的な音空間の中で、幸運にもコンサート会場に居合わせた聴衆は神の声を聴いたといいます。このCDは、その機会に恵まれなかった人々への、日本を愛するマエストロSからの素晴らしい贈り物といえるでしょう。