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■青菜
お調子者の主人公が覚えたての知識を頓珍漢に繰り返すと笑えてしまうという、落語構造特有の“おうむ返し”、この噺はその代表格だ。
実はたい平の「青菜」はその“おうむ返し”が始まる前の本来あまりうけない場面でも、氷を食べたり、酒を飲む仕草などで笑わせてしまうところが別格に楽しい。そしてもちろん後半は大爆笑だ。
夏の暑い日、植木屋は出入りのお屋敷で旦那からご馳走になり、さらに菜のおしたしをすすめられたが、これがすでに無いことがわかる。
その際の旦那と奥様の粋な言葉のやり取りに感動、早速その言い回しを教えてもらい、うちでもやろうと帰ってかみさんに教えてみた。
さて粋なやり取りはうまくいくのでしょうか。
2009年4月29日 池袋・東京芸術劇場中ホール「林家たい平大独演会“たい平一門かい?”第2回」にて収録
■船徳
たい平演ずるこの噺、船を漕ぐ場面を含めその動作のすべてに美しさとおかしさが溢れている。現代においては“船を漕ぐ”などは想像するしかないが、その想像を超えるほどのリアリティと面白さだ。
船宿に居候する道楽者の若旦那“徳さん”、ある日“船頭”になると言い出した。
どんな仕事でもプロには簡単になれないことは道理だが、昔世話になった船頭たちは、止めもせず修業もさせずで危なっかしい船頭が出来上がってしまった。そして夏の暑い盛り、やってきた何も知らない二人の客はこの“徳さん”の船に乗ってしまうのである。
冒頭、船頭の親方に呼ばれた船頭たちが疑心暗鬼になりつつお互いの失敗談を告白する下りが何とも言えずにバカバカしくて楽しい。
2009年8月2日 横浜にぎわい座「天下たい平Vol.34」にて収録
2012年作品 本編84分収録
片面1層,チャプター有,メニュー画面
カラー/16:9LB
音声 ステレオ/ドルビーデジタル
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待ってました! 林家たい平 夏の噺!!
仕草が見えると楽しさ倍増の噺が二席!!
お酒を飲んだ江戸っ子職人や粋な船頭になるつもりの若旦那が明るく陽気に大活躍!