若くして文化庁芸術祭賞2回、レコード・アカデミー賞2回受賞の快挙をキャリアに持つ、日本を代表するピリオド楽器ヴァイオリン奏者、寺神戸によるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集が、足かけ8年の歳月をかけて、この度ようやく完成しました。この最終巻はまた、「比類のない名企画」と絶賛を博した前作「シャコンヌへの道 〜無伴奏ヴァイオリン・リサイタル」から1年半ぶりの新録音となります。
10月には録音と同じ共演者、ヴォデニチャロフとともにベートーヴェン・プログラムによる来日公演が行われるため、全集を収めた4枚組BOXもお求めやすい価格にて同時発売します。ピリオド楽器によるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの録音は多くなく、この寺神戸/ヴォデニチャロフ盤が、演奏、録音両面から、最もバランスが取れ、信頼すべき全集としての地位を確立することでしょう。
5月にクイケン・アンサンブルの一員として来日したことは記憶に新しいところですが、9月にもミト・デラルコ(弦楽四重奏)、12月には音楽監督を務める北とぴあ音楽祭でモーツァルトのレクイエムを指揮するなど、様々な分野での活躍・話題が続きます。今年も寺神戸亮の動きからは目が離せません。