・Zimpla そのどことなくエキゾティックな響きを持つこのプロジェクトはボルドーを拠点に活動するDJ BNXを中心に組織されたサウンド・プロジェクト。ステファン・ポンポーニャックが選曲を務めるホテル・コストの人気コジャレ・コンピレーション・シリーズ「Hotel Costes 6」収録アーティスト。
2003年リリース「The Breeze is Black」。このアルバムでは別の成功を収めた。アルバムからのトラック「Adios」と「Sugar」がラジオで大量オンエアされる。その時、Zimpalaは非常に多くの才能ある集団だったにも関わらずまだ本当の意味でのバンドにはなりえていなかった。しかし今作で遂になりえた。新しいメンバーの加入。彼の名はAntonie Boistelle(別名、AntOne)。「The Breeze is Black」は結果的に、世界中でコンパイルされ、中でも特筆すべきは「Hotel Costes 6」に収録された点である。そのアルバムはアメリカでは大きな話題を呼び、アメリカ同様、ドイツ、スペイン、オーストラリア、ウクライナ、ロシア、日本、カナダでリリースされた。BNXはそこでパリにあるAlcazar, Queen, Favela Chic, Bataclan等の主要なクラブでZimpalaが演奏したことがこれ以上ない最大のプロモーションになったことに気付き、その後、メキシコ、ロシア、アメリカでのツアーを敢行。Zimpalaは、明らかにエレクトロ・ミュージックが官能と夢の世界へ永久のビザを得る立役者となった。
2006年リリースの「Honeymoon」。リミキサーの人選に頭を悩ませていたDJ BNXによって引き続きディレクションされ、アルバムへの準備は、より体制的な手法で進められた。
・2000年、デビュー・アルバム「Almativa」リリース。サウンド・トラック的な世界観、ラウンジィな雰囲気を漂わせながら、パーカッシヴなジャズ・グルーヴ、ファンキーなラテン・ハウスを展開。そこからのシングル盤はすぐにフランスだけではなく世界的なクラブ・ヒットとなりZimpalaという奇妙な響きの名前を世界に知らしめた。
・2003年リリースのセカンド・アルバム「The Breeze is Black」は、 タイトルトラック「The Breeze is Black」はじめ、「Adios」「Sugar」がラジオで大量にオンエアされ、フランス国内で一気に知名度を高めることになる。
・そして2006年、ここに新しいアルバム「Honeymoon」が完成。Zimpalaらしいアトモスフェリックなラウンジ感や映画音楽のような展開がさらに印象的な3rdアルバム!!
ジンパラ バイオグラフィー
2000年、2003年、2006年。これはZimpalaが今までにリリースしてきた年だが、ここから少なくともZimpalaのリリース周期が規則的であることが言えるだろう。そして遂に待望の最新作が到着。前作「The Breeze is Black」のリリースから3年、ジンパラの最新作「ハネムーン」は多かれ少なかれ最近バンドになったボルドーを拠点とするアーティストたちにとって大きな影響を及ぼしている。彼らの平坦ではないスマートなキャリアを遡ることにしよう。
2000年リリースのファースト・アルバム「Almaviva」。Platinum Recordsとして最初の作品。Frederic Beneix(別名、DJ BNX)は、ボルドーのエレクトロ・シーンの新しい才能の一人であった。すでにFANTOMASのレーベル経営者として知られており、以下2枚のアルバム同様、アートディレクター的役割を果たした。彼の優秀な耳により、David Walters、Benja&Fatalis(別名、The Film)、Anthon Giraud、Noemie Brosset、Bordono、Arnaud Pierretを召集、ZIMPALAが結成された。サンプル音源とアコースティックのインストゥルメンタルをミックスさせた彼等の手法は映画のエレクトロ・ミュージック、紛れもなく魅了させる世界のパーカッション、ジャズ、そして最も官能的なダンス・フロアを創造する。アルバムの中の1曲「Baseball」はMotorola社のCMソングとして起用された。このアルバムのおしゃれなデザインを手掛けたのはキャプテン・スタジオのダンというアーティスト。彼は、ずっと以前からZimpalaのイメージの創り上げてきた。
まず最初にZimpalaはほとんどの楽曲でヴォーカルのNoemieの声をフィーチャーさせ、アルバム中、2曲においてはフランス語と英語を同時に用いた。トーンは柔らかく、いじらしく、よりねじれている(6曲目「Le pays d'Alice」)。さらには大部分の楽曲はAntOne, Anthon、Noemieで作曲され、優れた彼等の類稀なるポップ・センスをいかんなく発揮。レコーディングではタランティーノ〜想像上の誇り高くけたたましいラテン系アメリカ人〜を想像させ(「She's from Mexico」「Honeymoon」)、一方、クリスタルのように透き通ったギター、躍動的なキーボード、活発的で敏腕のベースは今までより更に美しい映画を描き出す。
しかし、「Honeymoon」はBordonoのジャズに対する欲求を取り除いているわけではなく(「For a waitz」)、同時に独特で印象的なジプシーJonathan Pisaの声(「Hasta la vista」)、Arnaud Pierretのベース、Benjaによる半ば歌っているような詞の朗読をしているような、黒がかったグルーヴ(「The party」「Into the maze」)をフィーチャーしている。
最後に、この「Honeymoon」は、全ての融合と言える。改めて、人間の技術と機材の融合、ルーツ的な音楽(「Hasta la vista」)と明快なポップス(「Fall in the water」)の融合、生の物と加工した物の融合、声の囁きとダンスを誘うビートの融合(「Trop mechante」「Into the maze」「The party」)。