1979年の結成以来お笑い界の前衛を突っ走り続けるシティボーイズ。
大竹まこと、きたろう、斉木しげる、それぞれがテレビ等での活躍でお馴染みではあるが、やはり彼らの真骨頂はライヴ。
年に一度のペースで行われているシティボーイズ・ライヴはもう10年以上続いているが相変わらず前売券発売と同時に即日ソールドアウトの人気振りを見せている。

表現の極北を突き抜けた前作「ウルトラシオシオハイミナール」を経て、新たなるステージへと――。 緻密に作り込まれた舞台からパワフルシンプルな舞台へ、そしてスタイリッシュからハッスルへ!!お馴染みの作・演出家から、それぞれがまだ20代の若手、坪田塁と細川徹に交代、79年の結成以来お笑い界の前衛をひた走る3人とのコラボレーションは文字通り幻覚キノコなみの異化作用をもたらした。また「真空報告官ピー(P)」以来3年ぶりにあの中村有志といとうせいこうをカムバックしたのも昔ながらのファンにとっては嬉しい限り。

DVD：COBM-5173　各￥4,700＋税

「真空報告官ピー(P)」と銘打たれた1998年公演感動の(?)最終日、渋谷公会堂でのライヴを完全収録。中村有志、いとうせいこう両氏を交え、唯一無比のナンセンス・エンターテインメント・ワールドがいま再びよみがえる！

1999年公演は久々にゲストを迎えず3人のみで行われた。その息の合ったコンビネーションが醸し出す純度100%のシティボーイズ・ワールドと小西康陽の織り成すサウンドトラックが幸福な化学反応を起こし、観る者すべての脳をゴム状ペーストへと変質させる。

2000年公演はピチカート・ファイヴの歌姫、野宮真貴がゲストとして生まれて初めての舞台女優に挑戦。それぞれに独立した、ナンセンスを極めたショートコントの積み重ねが、なんとなく一つの世界を形作って行く様はいつもながら見事である。なおラウンジ・ポップ界の鬼才ルイ・フィリップの楽曲提供も話題をよんでいる。