オイロディスク・ヴィンテージ・コレクション
オイロディスク・ヴィンテージ・コレクション
♪マニアの間ではその存在が語られながらも、なかなか正規のCD化が行なわれずに「幻の名盤」と言われてきた
ケルテスのモーツァルトとハイドン。
名門ドレスデンのオペラハウスのオーケストラをケーゲルが振ったあまりにも精緻な子供むけの名作2曲。
そして、ミュンヒンガーのシュトゥットガルト室内管弦楽団のコンサートマスターとして、
その怜悧な音色がファンを熱狂させたバルヒェットのヴィヴァルディ、バッハ、ベートーヴェンなどなど、
ドイツの音楽愛好家を唸らせた名盤の数々を今回もオリジナル・マスターテープから忠実にCD化いたしました。
価格も据え置きの<1枚\1,260(税込)>です。このチャンスに是非お買い求めください。

第3回・2008/4/23発売 CD各\1,260(税込)


イシュトヴァン・ケルテス Istvan Kertesz (1929-1973):

二十世紀後半の指揮界を背負って立つ俊英として期待されていたにもかかわらず、まだ43歳の若さで遊泳中に命を落とします。1929年5月29日にハンガリーの首都ブダペストに生まれ、フランツ・リスト音楽院に学びました。1953年にブダペスト近郊にあるジェール歌劇場の指揮者としてデビュー。早くも1955年にはブダペスト国立歌劇場の副指揮者に就任しますが、1956年にハンガリー動乱が勃発し西側へと出国。ローマのサンタ・チェチーリア音楽院に入学し、フェルナンド・プレヴィターリの下で指揮法に磨きをかけます。1958年にアウグスブルク歌劇場の指揮者に就任。1964年にはヴォルフガング・サヴァリッシュの後任としてケルン市立歌劇場の総監督に就任し、死のときまでその任にありました。1965年からは巨匠ピエール・モントゥーの後任としてロンドン交響楽団の首席指揮者を受諾し、68年まで務めます(その後任はアンドレ・プレヴィン)。英DECCAの専属としてウィーン・フィル、ロンドン響、イスラエル・フィルなどと数多くの名演を残しますが、西側での活躍の初期に独オイロディスク(オペラ原盤)にバンベルク交響楽団を振って録音した瑞々しい演奏はファンの間で幻の名盤とされてきました。ユダヤ系だったケルテスが1973年4月18日に、イスラエルのテル・アヴィヴの海岸で事故死を遂げたときは、自殺説が世界を駆け巡り、その若すぎる死をいっそう印象深いものにしたのです。

★第2回発売 ケルテス商品情報>>>

No.21
1. モーツァルト:ミサ曲 ハ長調 K.317「戴冠式ミサ」
2. ハイドン:交響曲第104番「ロンドン」 *

★ イシュトヴァン・ケルテス指揮、ウィーン交響楽団、ウィーン楽友協会合唱団、
エディット・ガブリー(ソプラノ)、ヒルデ・レッスル=マイダン(アルト)、
ヴァルデマール・クメント(テノール)、オットー・ヴィーナー(バス)、バンベルク交響楽団*

CD:COCQ-84440 \1,260(税込)
録音:1960年・1961年 *[世界初CD化]


NO.22
1. モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 K.314
2. ハイドン:協奏交響曲 変ロ長調 Hob.I-105

★ イシュトヴァン・ケルテス指揮、バンベルク交響楽団、スザンネ・ラウテンバッハー(ウ゛ァイオリン)、
ウルリヒ・コッホ(ヴィオラ)、ペーター・シュヴァルツ(チェロ)、ヴィンフリート・リーバーマン(オーボエ)、
ハンス・ベーア(ファゴット)

CD:COCQ-84441 \1,260(税込)
[世界初CD化]




レオポルト・ルートヴィヒ Leopold Ludwig (1908-1979):

1908年1月12日に、現在のチェコに属するモラヴィアで生まれたルートヴィヒは、今の感覚で言うならばオーストリアの指揮者です。ウィーン音楽院でピアノを学んだ後に指揮者に転向。主に南ドイツとブルノの歌劇場で活動を始め、1936年にはオルデンブルク国立歌劇場の指揮者に就任。1939年からはウィーン国立歌劇
場、1943年からはベルリン市立歌劇場のそれぞれ首席指揮者として活躍しました。戦後はベルリンの国立歌劇場と市立歌劇場を中心に指揮活動を再開し、1950年から1971年までハンブルク国立歌劇場の音楽総監督を務めます。オペラハウスの職人的指揮者として絶大な信頼を勝ち得たルートヴィヒは、グラインドボーンやリンカンセンターなど世界各国の音楽祭にも頻繁に登場しました。1979年4月24日にリューネベルクで死去。オペラやアリアの伴奏、協奏曲の伴奏など、あらゆる分野に録音を残しましたが、もっとも彼の名前を高めたのは、マーラーの交響曲第9番を初のステレオLP録音としてリリースしたときでしょう(米エベレスト原盤)。独オイロディスクには、チャイコフスキーの悲愴交響曲やベートーヴェンの第九交響曲などのレコーディングを残しています。

No.23
1. チャイコフスキー:交響曲第5番
2. チャイコフスキー:イタリア奇想曲*

★ レオポルト・ルートヴィヒ指揮、ハンブルク国立フィルハーモニー管弦楽団、
トーマス・シャーマン指揮、ハンブルク国立フィルハーモニー管弦楽団*

CD:COCQ-84442 \1,260(税込)
録音:1960年 [世界初CD化]




ヘルベルト・ケーゲル Herbert Kegel (1920-1990):

1920年7月29日、ドイツの古都ドレスデンに生まれ、生地の音楽学校でボリス・ブラッハーに作曲を、カール・ベームに指揮法を師事。ピアニストを目指していましたが、第二次世界大戦に従軍して負傷し、指揮者へと転向します。戦後、ピルナ歌劇場でデビュー。1946年にはロストック国民歌劇場の指揮者に就任します。そ
の後、当時の東ドイツを代表する指揮者の一人として活躍。1949年からライプツィヒ放送交響楽団の指揮者を務め、1958年から77年までは音楽監督。1978年から86年までは生地ドレンデン・フィルハーモニーの音楽監督を務めます。生前は現代音楽のスペシャリストとして知られ、西側におけるブーレーズのような位置づけにありました。政治的には熱心なマルクス=レーニン主義者を自認していましたが、いわゆる「壁崩壊」の翌年、1990年11月20日にピストル自殺を遂げます。死後にその特異な芸風がレコード・ファンの間で話題となり、ある種カリスマのような再発見ブームを巻き起こしました。いかにも現代音楽のスペシャリストらしく、まるで取り付く島もないようなクールな演奏をするかと思えば、どろどろの暗い情念をぶちまけるごとく、聴く者に戦慄を覚えさせるような演奏を行なったりもします。実際にCDを聴いてみるまではどんな演奏をするのか、そのスタイル自体が「謎」といった指揮者なのです。今回世界初CD化となったプロコフィエフとブリテンでは、いつもの手兵ドレスデン・フィルではなく、名門ドレスデン・シュターツカペレ(国立歌劇場管弦楽団)を振っている点が注目でしょう。なおデンオン・レーベルには他に、名花アンネローゼ・シュミットの伴奏を務めたブラームスのピアノ協奏曲第2番の録音を残しています(COCO-70536)。

No.24
1. プロコフィエフ:交響的物語「ピーターと狼」
2. ブリテン:青少年のための管弦楽入門

★ ヘルベルト・ケーゲル指揮、ドレスデン・シュターツカペレ

CD:COCQ-84443 \1,260(税込)
録音:1971年 [世界初CD化]





ラインホルト・バルヒェット Reinhold Barchet (1920-1962):

ドイツのコンサートマスターを体現したようなヴァイオリニスト、ラインホルト・ バルヒェットは1920年8月3日にシュトゥットガルトで生まれました。ヴュルツブルク音楽院で学んだ後、1943年にリンツ・ブルックナー管弦楽団に入団。1946年には名匠カール・ミュンヒンガーが率いるシュトゥッツガルト室内管弦楽団のコンサートマスターに就任し、戦後のバロック・ブームの礎を築きます。1955年には南西ドイツ室内管弦楽団のコンサートマスターに就任。ソリストとしても盛んにレコーディングを行ない、ヴィヴァルディ、バッハ、モーツァルトを弾いて、ドイツ正統派のヴァイオリニストとして多大な尊敬を集めました。1962年にはドイツ・バッハ・ゾリステンのソリストとして来日しますが、帰国後にシュトゥットガルトで急逝。41歳という全盛期での死を今も惜しまれています。また、1947年に結成したバルヒェット四重奏団は、ハインツ・エンドレス(2ndヴァイオリン)、ヘルマン・ヒルシフェルダー(ヴィオラ)、ジークフリート・バルヒェット(チェロ)というメンバーでスタートし、後にヴィオラがハインツ・キルヒナーなどに入れ替わりながら活動を続けましたが、バルヒェットの死とともに解散。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトといったドイツ本流のレパートリーに数多くの名盤を残しました。

★第4回発売 バルヒェット商品情報>>> / ★第5回発売 バルヒェット商品情報>>>

No.25
○ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」

★ ラインホルト・バルヒェット(ヴァイオリン)、フリードリヒ・ティーレガント指揮、南西ドイツ室内管弦楽団

CD:COCQ-84444 \1,260(税込)
録音:1961年 [世界初CD化]


No.26
J.S.バッハ
1. ヴァイオリン協奏曲第1番 BWV.1041
2. ヴァイオリン協奏曲第2番 BWV.1042
3. 2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV.1043

★ラインホルト・バルヒェット(ヴァイオリン)、G.V.ムーレン(2ndヴァイオリン)、フリードリヒ・ティーレガント指揮、
南西ドイツ室内管弦楽団

CD:COCQ-84445 \1,260(税込)
[3.のみモノラル録音・世界初CD化]


No.27
1. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番
2. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第9番「ラズモフスキー第3番」

★ バルヒェット四重奏団

COCQ-84446 \1,260(税込)


No.28
○ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番

★ バルヒェット四重奏団

COCQ-84447 \1,260(税込)



No.29
《ミレッラ・フレーニ/オペラ・アリア集》
1. ベッリーニ:おお花よ、こんなに早くしぼんでしまうとは〜歌劇「夢遊病の女」より
2. プッチーニ:わたしのお父さん〜歌劇「ジャンニ・スキッキ」より
3. プッチーニ:母もなく〜歌劇「修道女アンジェリカ」より ・・・全7曲収録 詳細>>>

★ ミレッラ・フレーニ(ソプラノ)、イノ・サヴィーニ指揮、ミュンヘン放送管弦楽団

CD:COCQ-84448 \1,260(税込)
録音:1959年 [世界初CD化]




ヘルマン・プライ Hermann Prey (1929-1998):

1929年7月11日にベルリンで生まれたプライは、ナチス政権下のドイツで少年時代を過ごしましたが、兵役に就くことなく第二次世界大戦は終結します。
ベルリン音楽大学でギュンター・バウムらに学び、1951年にフランクフルトで開かれた声楽コンクールで優勝。翌年にはヴィスバーデンの歌劇場でデビュー。たちまち頭角をあらわして、名演出家レンネルトが率いるハンブルク国立歌劇場の専属歌手となり、1953年から58年まで務めます。明るい美声と広い声域を有していたため、キャリアの初期にはイタリア物も盛んに歌っていて、特にヴァルディ・バリトンとして名声を獲得しました。1955年からはウィーン、ミュンヘン、ベルリンといった一流オペラハウスにも客演を開始し、59年にはザルツブルク音楽祭、65年にはバイロイト音楽祭にデビューして、それぞれの常連として人気を決定的なものにします。
同じドイツ人のバリトン歌手として5歳年上のフィッシャー=ディースカウと常に比較されながらキャリアを築いてゆきましたが、その底抜けに明るい声質と深い低音域の魅力で、オペラではブッファ役を得意としました。なかでもモーツァルトとロッシーニの2つのフィガロは最高の当たり役。他には《魔笛》のパパゲーノや《マイスタージンガー》のベックメッサーを演じて世界的な人気を得ることとなります。
リートの分野でもF=ディースカウの好敵手として、対照的な歌を聴かせてくれました。F=ディースカウが知的に詩の世界を掘り下げ、歌というよりも「語り」に力点を置いたドイツ・リートを聴かせたのに対して、プライはとことん美声で勝負したと言えましょう。それでも晩年に残したシューベルトの三大歌曲集は、人生そのものが滲み出るような渾身の歌で、聴く者にリートの奥深さを再認識させてくれます。
1998年7月22日にバイエルン州のクライリングで死去。

No.30
《ヘルマン・プライ/世界の民謡をうたう》
1. マリア、マリア!(カプア) 2.理想の人(トスティ) 3. 海に来たれ!(ナポリ民謡)
4. ヴェーザー川で(プレッセル) 5. ボヘミアの森深く(ドイツ民謡) 6. 歌はやんだ(ゾンマー) 
・・・全12曲収録 詳細>>>

★ ヘルマン・プライ(バリトン)、ヴェルナー・アイスブレナー(編曲&指揮)、ベルリン交響楽団、RIAS合唱団

CD:COCQ-84449 \1,260(税込)
録音:1968年


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