まもなく2歳になる息子と5歳の娘。おままごとをしたり、ごっこ遊びをしたり、飛んだり跳ねたり、ふたりでよく遊んでいます。仲良く遊んでいるうちはいいのですが、長時間遊んでいると、喧嘩や事件はつきもの。先日は、娘の口が息子の頭にたまたま当たってしまい、歯が痛いと大騒ぎしていました。「大丈夫? 歯、グラグラしてない?」と私が尋ねると、それまでめそめそしていた娘の表情が一変。目をキラキラ輝かせてこう言ったのです。
「もしかして娘ちゃんの歯、抜けるの!? 嬉しい!! 歯の妖精さんが来る~~! 早く抜けて歯の妖精さん来てくれないかなあ~」
ええっ。歯が抜けるのが嬉しいの? 歯の妖精?? 何のことやらさっぱりわからない私に、娘はこう続けます。
「ママ、歯の妖精さん知らないの? 歯の妖精さんはね、抜けた歯と綺麗なコインを交換してくれるんだよ。『ペッパピッグ』で言ってたよ! 娘ちゃん、楽しみだなあ~」
言われてみれば、『ペッパピッグ』のDVDにそんなお話があったような……。
*歯の妖精にまつわるお話は、DVD「Peppa Pig Stories ~Hide and Seek~ かくれんぼ ほか」(販売:日本コロムビア)の「7.The Tooth Fairy/はのようせい」に収録されています
歯の妖精についてネットで調べてみたところ、「Tooth Fairy」という西洋の文化とのこと。寝る前に抜けた乳歯を枕の下や枕元に置いておくと、妖精が歯と引き換えにコイン(お金)やプレゼントを置いていってくれるのだそうです。 私の子ども時代は「丈夫な永久歯が生えてきますように」という願いを込めて、上の歯は縁の下へ、下の歯は屋根の上へ投げるものだと言われていましたが、いつの間にか、妖精がコインと交換してくれる時代になったのですね。私もこの時代の子どもだったら、娘と同じく歯が抜けるのを楽しみにしていたと思います。
結局、娘の歯が抜けることはありませんでしたが、お友達の中にはすでに抜けている子もいるので、娘だってそう遠い話ではないかもしれません。となると、今のうちにコインを準備しておかなくては。あんなにわくわく待っている娘を裏切るわけにはいきません。
娘曰く「とっても綺麗なコイン」とのことなので、コイン=お金というわけにはいかないようです。では手づくりしようか? でも、手作り感が出てしまったら娘に「これじゃない」なんて言われそうだし……。
あれやこれやと悩んでいたところ、ネットで「歯の妖精コイン」なるものが売られているのを発見しました。「とっても綺麗」に該当しそうなぴかぴかのゴールドのコインに、歯の妖精とプレゼントの箱の絵が刻印されています。これなら娘も喜んでくれるはず!
*娘も認めてくれそうな「歯の妖精コイン」。ネットショップで購入しました
無事にコインも準備できたことだし、あとは娘の歯が抜けるのを待つのみ。抜けた歯は、近年主流になっている「乳歯ケース」を用意して、こっそり保管しておこうと思っています。
娘はどんな反応をしてくれるでしょうか? 親子そろって歯が抜けるのを心待ちにしている平岩家なのでした。
平岩茉侑佳
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