来年4月に小学生になる娘のために、今年に入ってすぐにラン活をスタートしたわが家。2~3月にかけていくつかのランドセルメーカーに足を運び、無事ランドセルを決めることができました。
わが家のラン活は、小学生の子どもがいる友人やWEBの情報をもとに、気になったメーカーや百貨店などからカタログを取り寄せるところから始まりました。カタログが到着すると、ランドセルの重さや機能、見た目、サービス内容などを考慮して、候補を厳選。その後、候補に残ったメーカーのカタログを初めて見せた段階で、娘の心は決まっていたようでした。娘の本命は、土屋鞄製造所のピンクのランドセルとのこと。そうと決まれば、あとは実物を見に行くのみです。土屋鞄製造所が最終日にくるようにスケジュールを組み、WEBから複数のメーカーの店舗に訪問予約をしました。
いざ、各メーカーの店舗に足を運んでみると、強い衝撃が加わると安全のためにナスカン(サイドのフック)が外れるものや、現代の学習スタイルに合わせてタブレット収納が付いているもの、軽さを重視して1000gを切るものなど、趣向を凝らしたランドセルがずらり。カタログと実物で色味や印象の違いを感じるものもあったので、実物を手にとって話を聞く機会を設けてよかったと思いました。
ですが、当の本人はどれを見ても「この中だったらこれかなあ」「うーん、好きなのなかった」「違うのにする~」と、気が乗らない様子。こんな調子で大丈夫かしらと少々不安を抱きつつ、3月のある日に、本命である土屋鞄製造所の童具店に行きました。すると、お目当てのピンクのランドセルを前にした瞬間に、娘の態度が一変。ランドセルを抱きしめて離さないのです。その後、背負ったり、開け閉めしたり、再び抱きしめたりした娘は、「娘ちゃん、これにするー!」と、高らかに宣言。念のため、小学生になって違う色を好きになる可能性があることも含めて話をしてみましたが、「娘ちゃんはずっとピンクが好きだし、ずーっとピンクが好きな娘ちゃんでいたい!」と言い切っていました。こうなるともう、他の選択肢は考えられません。娘がこんなに好きになれるランドセルが見つかったのなら、それが一番。今はいろんなランドセルカバーが売られているし、心変わりしたらその時はその時で対策を考えようということで、その場で購入を決めてしまいました。
わが家が購入したのは、土屋鞄製造所の「アトリエ」シリーズ。2023年入学用の「アトリエ」シリーズは、ファッションブランド「ミナ ペルホネン」とコラボレーションしていて、娘はかぶせの裏や内張に花柄があしらわれたものを選んでいました。ピンクと花が大好きな娘にとって、最高のランドセルだったようです。
*娘が選んだのは「No.16 アトリエ 牛革ハイブリッド ピーチ」。残りわずかですが、まだ在庫もあるようです(2022年5月10日時点)
このような経緯で、わが家は土屋鞄製造所のランドセルを購入しました。ですが、店舗に足を運んだメーカーに関しては、特徴の違いはあれど、どれも使う子どものことをよく考えて作られた素晴らしいものばかりだったので、娘がどのランドセルを選んでも構わないと思っていました(しいて言えば、娘は背が低い方なので重いランドセルは避けたかったということくらい)。やはり、下調べは大切ですね。候補をしぼっていたからこそ、娘がどれを選んでもOKという気持ちでいられたし、下調べなしに手あたり次第に見に行っていたら、私も娘も、どれを選んでいいかわからず混乱していたかもしれません。これからラン活をする方がいらっしゃいましたら、ぜひカタログ等で下調べをしてから店舗に行くことをおすすめしたいと思います。
また、わが家は店舗で実物を見て決めましたが、このご時世でなかなか店舗に足を運ぶのが難しい、気になるメーカーの店舗が近くになく、出張販売会も行われないというご家庭もあると思います。そんな時は、ランドセルを自宅に送ってくれるレンタルサービスや、ランドセルの試着アプリを利用してみるとよさそうです。わが家も試着アプリを試してみましたが、娘がランドセルを背負っているイメージがわいてとても便利でした。
年々早まり、進化を遂げているラン活。3年後の息子のラン活事情は、どうなっているのでしょうか。ちょっと気が早いですが、娘と同じように息子もお気に入りのランドセルに出会えるといいなと思いました。ちなみに現在、姉の影響を大いに受けている息子は、「ぼくも、ピンクー!」と言っていますが、果たして……?
平岩茉侑佳
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