子どもって、何で棒が好きなのでしょうか?
昨年Facebookで、当時2歳の息子を魅了する2種の棒について投稿したことがありましたが、3歳になっても息子は棒が大好き。相変わらず、公園に着くと好みの木の棒探しが始まり、手元の木の棒と新しい木の棒を比べては、いいほうに更新していく、という作業を繰り返しています。そして最後にその日の“ベスト・オブ・木の棒”が決まるのですが、たまーに、「持って帰る?!」と大騒ぎするほど別れ難い棒に出会ってしまい、しぶしぶ家に持ち帰ることがあるのです。難しいのが、持って帰ってきた棒の活用方法。室内に持ち込むことは禁じているため玄関に置いてあるのですが、再び公園に持って行く以外、出番がありませんでした。
しかし、このゴールデンウィークで木の棒たちに活躍の機会がやってきました。友人家族とザリガニ釣りをすることになったので、自宅にあった木の棒を使って釣竿を作ることにしたのです。
「ザリガニ釣り」に使う手づくり釣竿といえば、割り箸の先に凧糸をくくりつけ、たらした凧糸の先にスルメを結びつけるスタイルが一般的。今回は、割り箸の代わりに木の棒を使って釣竿を作ってみました。“作る”と言っても、棒の先に凧糸を結びつけただけなんですけどね。
完成した釣竿を息子に見せてみたところ、「ママ! ぼくの棒で作ってくれたの? ありがとう!!」と、想像以上に大喜び。釣り当日、オリジナル釣竿を使ってザリガニ釣りに興じていました。
息子お気に入りの銃の形をした木の棒を使って作った釣竿
もうひとり、ザリガニ釣りにはまっていたのが、娘。
去年はザリガニ釣りを楽しみつつも、合間に遊具で遊んだり、シャボン玉をしたりしていましたが、今年は遊具や外遊びグッズに目もくれず、お昼前から16時まで4時間ほどザリガニ釣りに熱中していました。
その数時間で娘が習得したザリガニ釣りのコツがこちら。
・ザリガニの目の前にスルメをたらしたら、近くで網を構えてじっと待つ
・ザリガニがハサミでスルメを挟んだら、少しずつ引っぱりながら網に近づけていく
・網に近づいたらさっとすくう
娘が編み出したコツにより、無事にザリガニを捕獲! 釣れると大人もうれしいものですね。
立派なザリガニが数匹釣れました
ちなみに、私たちが行った公園にいたザリガニはほとんどが外来種のアメリカザリガニとのこと。アメリカザリガニは生態系被害防止外来種リストの緊急対策外来種に選定されているそうで、公園ではアメリカザリガニ回収ボックスが設置されていました。公園側も、駆除を目的としてザリガニ釣りを推奨している様子。環境省も「入れない!捨てない!拡げない!」をスローガンに掲げ、生態系を守るべく尽力しているようです。もし、アメリカザリガニを釣って自宅で飼育してしまった場合は、自然に還さないようにしましょう。
ザリガニ釣りは、水温が温かくなる春から秋ごろまでがおすすめだそうです。お子さんが拾った木の棒の使い道にお困りの方、釣竿を作ってザリガニ釣りに出かけてみてはいかがでしょうか。
平岩茉侑佳
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