幼稚園生の時に、劇団四季の「アナと雪の女王」を観に行った娘。映画とはまた違う演出や迫力に感激していたので、今度は「美女と野獣」をお友達と観に行くことにしました。
劇団四季といえば、「ライオンキング」や「アラジン」、「リトルマーメイド」など、ディズニーとコラボレーションしている演目も多いのが印象的。なかでも「美女と野獣」は、劇団四季で30年近く前に上演された最初のディズニーミュージカルなのだそう。長きに亘って上演されてきましたが、2022年秋にリニューアルされたということで、親子で楽しみにしていました。
会場は、東京ディズニーリゾート内に位置する舞浜アンフィシアター。人気の公演なので後ろのほうの席しか取れませんでしたが、どの席からも楽しめる半円形型のすり鉢状の造りになっていました。さらに、インフォメーションで子ども用のシートクッションを貸してもらえので、身長110cm台の娘とお友達でも不自由はまったくない様子。「まだ?」「もう始まる?」と、その時をわくわく待っていました。
娘がお借りしたシートクッション。4歳くらいの小さなお子さんは、さらに分厚いシートクッションを貸してもらっていました。
始まるまで、ディズニー映画の壮大で華やかなイメージを超える表現は、舞台という限られた環境ではなかなか難しいのではないか? なんて思っていたのですが、いざ幕が上がると、杞憂だったことに気づきます。
例えば「美女と野獣」の名シーンのひとつでもある、料理や食器類が歌い踊る「ウィー アワ ゲスト」という曲では、キャストの歌声やダンス、舞台装飾、衣装、演出に至るまで、すべてが映画をしのぐほどの迫力と豪華さで、心奪われました。娘も、ほかの観客と一緒に笑ったり、手拍子したり、拍手したりして、美女と野獣の世界にすっかり魅せられてしまったようです。約2時間半の公演でしたが、終始飽きることなく一喜一憂しながら観入っていました。
観終わったあとは「とっても楽しかったー! ベルと野獣がダンスするところが素敵だった!」という娘らしい感想のほか、「映画のガストンより、今日のガストンのほうがちょっといい人だった」という感想も(笑)。映画を観ながら「ガストンは乱暴だし、結婚を勝手に決めちゃうからいやだ」と言っていたので、少しだけガストンの株が上がって(?)よかったです。
ショップでお友達とおそろいのハンカチを買って帰りました
ちなみに、私たちが帰りの電車内で盛り上がったのが「美女と野獣クイズ」。
・ガストンが1日に食べる卵は何個?
・マダム・ブーシュが最初に出した洋服の柄は?
・コッグスワースの体に起きた変化は?
・ベルと野獣が一緒に読んでいた本の内容は?
・ミセス・ポットの帽子の色は?
・野獣のお城のドアの模様は?
などなど、キャストや舞台装飾、衣装などの上演内容をもとにいろんなクイズを出し合いながら帰りました。
しかし、子どもの記憶力ってすごい。こちらが「そんなところまで覚えているの!?」と思ってしまうほど、細かく鮮明に上演内容を覚えているので驚きです。それだけ集中して観ていたということなんでしょうね。
大きな音が出たり、真っ暗になったりするので、3歳の息子はまだ難しいかなと思いましたが、椅子に座ったまま観劇できるお子さんはきっと楽しめると思うので、おすすめです。
「美女と野獣」を観劇予定の方は、観終わってからぜひ上記のクイズにも挑戦してみてください。
平岩茉侑佳
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