6月になると、スーパーに青梅が並び始めますね。
この時期、子どもたちが生まれる前は梅シロップや梅酒づくりを楽しんでいましたが、ここ数年は育児や仕事に追われて梅しごとからすっかり遠のいてしまっていました。
そんなある日、息子の幼稚園のママ友から、「去年子どもたちと一緒に梅シロップを作ったら、とても楽しそうにやっていてよかったよ」という話を耳にしました。たしかに、まだまだ小さいと思っていた息子も気づけば4歳。梅シロップづくりも十分できる年齢です。娘も息子も料理を手伝うのが好きなので、「よし、久しぶりに収納から密封びんを引っ張り出して、梅シロップを作ろう!」と決意し、今年はわが家も子どもたちと一緒に梅シロップづくりをすることにしました。
*『はじめての梅しごと 梅シロップをつくろう』(偕成社)
私が教えながら作るのもいいですが、せっかくなら本を頼りに子どもたち主導で作ってもらおうと思い、購入したのが『はじめての梅しごと 梅シロップをつくろう』(偕成社)。“はじめての”と冠しているだけあって、梅シロップの作り方や必要な道具、梅の実がとれるまでの過程、梅シロップを使ったレシピなどが、愛らしいイラストとともに丁寧に紹介されています。絵本が好きな子どもたちなので、案内役のかわいらしいミツバチたちのこともすぐに好きになり、娘がリードしながら梅シロップづくりがスタートしました。
*竹串でヘタを取るのが楽しかったとのこと
早速娘が絵本を読み上げながら、青梅を洗ったり、拭いたり、ヘタを取ったり。びんの消毒は私がしましたが、それ以外の工程は子どもたちだけでせっせと進めていきます。「梅はひとつずつていねいに入れてね」「3だんくらいかな」など、おいしく作るためのコツをミツバチたちが教えてくれるのもよかったようで、自分も実践しつつ、息子にも「ミツバチさんがこう言ってるよ」と教えてあげる娘。いつもはやんちゃな息子も、娘の教えに従って丁寧に作業する姿も微笑ましく思いました。
そして無事、梅しごと完了。日が経つにつれてびんの中が変化していく様子を見るのが楽しみなようで、「明日はどうなっているかな?」「早く飲みたいね」と言いながら、毎日びんを回したり眺めたりしています。
材料の準備と消毒さえしておけばあとは簡単な作業ばかりなので、小さい子どもとの手仕事にぴったり。今年はお子さんと一緒に、梅しごとに挑戦してみてはいかがでしょうか?
平岩茉侑佳
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