6月に梅シロップを作ってから、料理熱が高まっている娘。「また何か作りたい!」と言うので、今度は『とびきりおいしいおうちごはん 小学生からのたのしい料理』(小学館クリエイティブ)を購入してみました。
昨年末に一旦クローズとなった原宿のレストラン「restaurant eatrip」の野村友里さんによるこちらのレシピ本。「大人も驚くおいしさのレシピを、子どもがつくれるようにアレンジ」したものなのだそうです。
ページをめくると、おにぎりや目玉焼き、チーズオムライス、ハンバーグなどの基本の料理から、シェファーズパイやお花シュウマイ、手作りウスターソースなどの少し手の込んだものまで、約40レシピがずらり。
タイトルに「小学生からのたのしい料理」とある通り、子どもの読者を想定していることから、レシピだけでなく、料理を始める前の準備や火加減、包丁の置き方、切り方などの料理の基本についても丁寧に紹介されています。すべての漢字にルビがふられているところも、小学生の娘が読む上ではありがたい配慮です。
しかし、私が何より惹かれたのは、表紙をはじめ、全レシピの工程イラストをイラストレーター・グラフィックデザイナーの三宅瑠人さんが描かれている点でした。書籍の料理の工程と言えば写真で追っていくケースが多いと思いますが、そのすべてを三宅瑠人さんの緻密であたたかな絵で描かれているのです。何と贅沢な……!
娘にとっても、必要な要素だけにフォーカスした絵が見やすくわかりやすくて良いようでした。
*『とびきりおいしいおうちごはん 小学生からのたのしい料理』(小学館クリエイティブ)
購入してからというもの、時間のある週末には娘が本から1品選んで作ってくれるのがわが家の恒例になりつつあります。先日のランチで作ってくれたのは、「チーズオムライス」。私も少し手を貸したものの、本を見ながら自力で家族4人分作ってくれました。
味は、息子から「お姉ちゃんのオムライスおいしい! 朝も夜もおやつもいーーっぱい作って!」というリクエストが入るほどのおいしさ。私たちも思わず「おいしい!」と言ってしまうほどのお味でした。
もうすぐ夏休みなので、その間に「本に出てるごはんを全部作りたい!」と意気込んでいる娘。例年は3食作ることにぐったりしてしまう夏休みですが、今年は強力な助っ人が現れて心強いです。
*娘作、パパの顔のチーズオムライス
平岩茉侑佳
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