子どもたちは夏休み真っ最中。今年の夏も暑いので、涼しい屋内でゆっくり過ごすのもいいですよね。夏休みは子どもと訪れたい企画展が開催されることも多いので、わが家は美術館巡りを楽しんでいます。
そこで今回は、わが子たちと行きたい&行った東京近郊の展覧会をご紹介します。
●2024イタリア・ボローニャ国際絵本原画展/板橋区立美術館
今年も日本語版図録の編集を担当した「2024イタリア・ボローニャ国際絵本原画」が板橋区立美術館で開催中です。本展は、毎年イタリアのボローニャで開催されるボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアが主催する児童書のイラストレーション・コンクールの入選作品による展覧会。子どもたちにとって、たくさんの物語や、国内外で活躍する作家の感性に触れることができる貴重な機会になっています。ショップでは本展の図録はもちろん、日本の書店ではなかなかお目にかかれない一部入選作品や入選作家による書籍も販売していますので、ぜひ手に取ってみてください。会期は2024年8月12日(月・振休)まで。その後8月17日(土)から10月14日(月・祝)まで西宮市大谷記念美術館で開催します。
●「オバケ?」展 ~史上初のオバケ万博へようこそ~/PLAY!MUSEUM
夏の風物詩のひとつに、お化け屋敷や肝試しがありますよね。そんな体験がミュージアムでできる!? “オバケ”がテーマの展覧会が立川のPLAY!MUSEUMで開催されています。会場では500冊のオバケ絵本が登場するほか、オバケを探究して作品化する「オバケ研究所」が設立されたり、「オバケ湯」に入れたり、「オバケ工場」でオバケに変身できたりと、タイトル通りオバケづくしなのだとか。こわがり屋の息子はオバケNGですが、娘はオバケに興味津々。昔から図書館や書店でオバケをテーマにした絵本や児童書をよく手に取っていたので、行こうと思っています。2024年9月29日(日)まで。
●収蔵品”花と果物”×絵本作家・荒井真紀=かんさつのじかん/吉祥寺美術館
絵本『あさがお』、『たんぽぽ』(いずれも金の星社)などの著者である荒井真紀さんと、吉祥寺美術館が収蔵している「花と果物」をモチーフとした作品とのコラボレーション展覧会。娘は幼稚園時代や昨年小学校であさがおを育てている時に、よく荒井真紀さんの絵本を読んでいたので一緒に行ってきました。絵本の中では物語の一場面として捉えていた絵ですが、額に入った状態で眺めることで、荒井さんの緻密で美しい描写の素晴らしさに改めて気づき、感銘を受けた様子の娘。「これ、全部手で描いてるの? すごいね~!」と言いながら、1点1点じっくり“観察”していました。娘は各作品に添えられている植物観察家・鈴木純さんによる解説コメントも面白かったようです。2024年9月1日(日)まで。
●ヨシタケシンスケ展かもしれない/そごう美術館
絵本作家・ヨシタケシンスケさんによる初の大規模展覧会。世田谷文学館や全国各地ですでに開催されているこちらの展覧会が、現在横浜の「そごう美術館」で開催中です。小学生になってから大のヨシタケシンスケさんファンになった娘が「絶対行きたい!」と言っているので、今回横浜観光も兼ねて行こうと思っています。展覧会はもちろんですが、娘が楽しみにしているのがオリジナルグッズ。マスキングテープやキーホルダーなどを購入したいそうです。2024年9月2日(月)まで。
●田中達也展 みたてのくみたて MINIATURE LIFE MITATE MIND/日本橋高島屋S.C. 本館8階ホール
好きな絵本がたくさんある娘ですが、ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さんの写真絵本『くみたて』(福音館書店)もお気に入りのようで、たまに本棚から出してきては弟と一緒に眺めています。そんな田中達也さんの展覧会が、現在日本橋高島屋S.C.で開催中。写真と立体を合わせて約160点の作品が展示されているそうなので、子どもたちと観に行く予定です。2024年8月28日(水)まで。
東京近郊の情報ばかりで恐縮ですが、他にも横須賀美術館の「エドワード・ゴーリーを巡る旅」や国立科学博物館の「昆虫 MANIAC」などなど、気になる展覧会がたくさん! スケジュールの許す限り、子どもたちと一緒に展覧会を巡りたいと思います。
*2024イタリア・ボローニャ国際絵本原画展/板橋区立美術館
平岩茉侑佳
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