さて、長女が幼稚園に入園したことで、仕事の時は6時まで延長保育を申請して仕事をしていました。
長女が2歳半の時に生まれた次女は、1歳になるとすぐに長女がお世話になっていた週3日の一時保育室に預けることになりました。
ここで気づいて頂きたいのは、やっぱり週3日しか働けないということです。
しかもこの年、翌年から月刊誌の編集を担当することが決まりました。
ここで私は焦りました。
「このままでは来年から仕事に対応ができない!」
これまでも忙しいときは、はるばる四国から母に来てもらったり、北関東から義母に来てもらったりしていましたが、そんなに毎度来てもらう訳にもいきません。
一時保育室で毎日、先生とやり取りしていたカード。
一時保育室のおかげで仕事を続けることができました。
「これはどうしようもないぞ!」
と思った私は、役所に相談へ行くことにしました。
常に待機児童の多い場所ですから、行くと必ず誰かが相談なり申請なりしています。この日は女性が担当さんに怒り心頭!
「この子を預けないと働けないって言ってるでしょ!!」
※実際はもっとすごい物言いです。
修羅場に遭遇してしまいました。確かに預けないと働けないのに、仕事している実績がないと預けることができないというのは不条理なものです。
基本的には産休・育休中の会社員が有利にできているな~と感じます。
(2015年度より「子ども・子育て支援新制度」が始まり、多様な保育を確保するという面で昨今は改善されていると思います)
保育園の申請にあたっては、第8希望ぐらいまで書く欄がありました。
そして希望する園には実際にアポを取って見学へ行くわけです。
見学時期には各園にたくさんのお母さんが来ており、園側は園の理念や保育方針などを説明してくださる訳ですが、「いい保育園だなぁ、ここに行きたいな」と思っても、こちらサイドはここに入れるとは限りません。
「ご質問は?」との言葉に、「そんなこと聞かれても、ここに入れるかどうか分からないじゃない」というような、保護者の方々の沈黙を忘れることができません。
わが家は0歳ではなく2歳からの途中入園で、現実はかなり厳しいと知っていました。しかし、何度か役所に相談するうちに、担当の方から来年度から新設園ができるという情報をゲットしました。
新設なら入れるのではと思い、その時にまだ工事中だった園へ何度も行って「ここに入るのだ!」と強く願ったものです。その当時の私はそれぐらい切羽詰まっていました。
もちろん第一希望はその新設園にしました。下手に既存の園を第一希望にして、入れなかった時の方が怖かったのです。
そしてポストに届いた通知。そこには「承諾」の文字が!
これまで「不承諾通知」しか貰った事のなかった私は、泣きました。
ほんとに泣きましたね!
長女の時の役所の担当さんに、「保育園に入るのって厳しいんですね」と話したら、「違うよ、社会が厳しいんだよ!」と捨てゼリフを吐かれた時のあの悔しさ!
何で悔しかったかよく分かりませんが、とにかく落ち込みました。
そんなこともあって、本当にうれしかったです。
変な話、東大に合格したような気分でした(※合格したことありません)。
やはり第一希望を新設園にしていたのが功を奏したのかと思いましたが、実はここも2歳児は定員オーバーだったみたいです。
なぜ入れたか自問自答してみるに、やはり「切羽詰まっていた」のが担当さんにも伝わったのではないかと言うことです。
丁寧に自分が困っていることを担当さんに伝えるのって大切だなと感じました。
喜びもつかの間、この後に大変だったことがあります。
長女が幼稚園、次女が保育園だった頃の送り迎えです。
園が別々なのはもちろん、その距離が離れていたのです。
この時の助けになってくれたのが、電動アシスト付き自転車です。
車の送迎は禁止されていましたから、自転車だけが頼れるパートナーでした。
ところが雨や雪が降った時は自転車が使えないので大変なのです!
両手に荷物を抱え、傘も持っているのに「抱っこ」と言われるせつなさ。
ものすごい量の荷物をもって、次女の保育園から長女の幼稚園へ。
「疲れた」と泣かれながら雪道を歩き、保育園→幼稚園→自宅までトータル1時間。帰ってヘトヘトでごはんを作る気力もない。
なんてこともありました!
園がバラバラですと、こういう大変なこともあります。
送り迎えさえなければ、楽しい雪景色
幼稚園、保育園、どちらも通ってみて、どちらがいいとか悪いとかは、ないのではと感じています。
と言いますのも、幼稚園も千差万別、保育園も千差万別だからです。
一口に幼稚園と申しましても、マンモス園である、縦割り保育である、保護者にやる気がみなぎっているorやる気がない、モンテッソーリ教育である、英会話に力を入れている、etc…
色々な園があるからです。保育園もまたしかり。
例えば次女の保育園は、週1回の体育教室、月2回の英会話、薄着保育、はだし保育などの特徴があります。保育園もカラーがありますので、置かれた状況を最大限に活用して楽しむのが、良いのではないかと思います。
選択できる状況であれば、家族にとってお子さんにとって何が大事か、という信念で選ばれるとよいのではないかと思いました。
すべての子どもたちが楽しく、園へ通えますように。
本田 香
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