わが家の子どもたちが赤ちゃんの時代は過ぎてしまいましたが、まだ赤ちゃんのいるお母さん向けの本などに関わっているため、ベビー用品に触れる機会が多いということで、出産準備品について考えてみたいと思います。
よく赤ちゃん向けの雑誌や、お店で「出産準備リスト」とありますね。
過不足なくそろえる、という意味では役に立つかもしれませんが、必ずしも全部必要なわけではありません。新しい家族を迎えるということで、うきうきと妊娠中に買い物をしてしまうのですが、ここはちょっとセーブしたいところです。私も「ナントカ本舗」という場所であれこれそろえましたが、必要なかったと思うものも多かったです。また初めての赤ちゃんということで盲点だったのは、「病院からのお祝いセット」があるということです。私は長女と次女を別の病院で産みましたが、両方で頂きました。この中に入っているものと、買ったものがかぶる可能性があるのです。
長女の時はベビー用の爪切りなど、グルーミングセットと肌着1枚、粉ミルクや沐浴剤などのサンプルがいっぱい。次女の時は、アルバムとバスタオルとサンプルセット、というように。
というわけで、あらかじめネットなどで何がもらえるのかリサーチしておくとよいでしょう(直接聞くのは勇気が必要かもしれませんが)。なにももらえない病院もあるようです。
そして準備するものは、お住まいの地域やライフスタイルによって大きく異なるので、自分自身に合ったものを用意するのがポイントです。
例えばベビーカーは、車で移動することが多い地域では、必ずしも必要ないかもしれません。逆にチャイルドシートが退院時すぐに必要となる可能性があります。あのイギリス王室の王子もご自身の用意したチャイルドシートに載せて、帰っていましたよね!(持ち運びできるチャイルドシートでした)
このベビーカーにもいろいろなものがありまして、大きく分けると新生児から使えるA型、腰座りから使えるB型があります。その中でも、大きいけど安定しているもの、小さくて小回りがきくもの、折りたたみができる、できない、自立するしない、といろいろな種類があります。
赤ちゃんが寝たら、リクライニングできるA型ベビーカー。
個人的に対面背面両方にできるものは操作性に難あり、対面にする必要あまりなかったかも。
電車利用が多い→改札を通れるもの、玄関が狭い→折り畳めるもの。
など、ご自身の生活パターンに合ったものを選ぶとよいと思います。
また、ベビーカーなどの乗り物類に中古はおすすめできません。劣化して万が一のことがあっては大変です。
ほにゅう瓶もこれまた母乳がよく出るお母さん、ほにゅう瓶を嫌がる赤ちゃんには無用のものです。しかし、これは産んでみないことにはわかりませんよね。ひとまず1本だけそろえておくのもよいかもしれないです。(粉ミルクは退院時に大抵サンプルがもらえると思うので、ひとまず買わない)
沐浴もきれいな洗面所ならベビーバスも必要ないですよね。周囲を見ていると、ベビーバスとクーハンが「あっという間に使えなくなって邪魔」ランキングにランクインしている気がします。これは借りられたら借りてもよいものかなと思います。なんなら必要ないとも言えます。
そう考えていくと、肌着、洋服、おむつ、ガーゼ、その他退院してすぐに使うもの以外は、そんなに急いで準備する必要ないかなという気がします。夏うまれの赤ちゃんなら、さらに洋服は少なくてすみます。
こちらは個人的にあってよかった、授乳クッション。
都会に限られるかもしれませんが、みんなが持っていて、かつ活躍している子育てグッズといえば、抱っこ紐(肩に負担がかからないタイプ)、電動アシスト付き自転車です。次女の保育園にとまっている自転車の9割は電動! 5~6年前まではちらほらだったのが懐かしいです。
時代によって子育てグッズにも流行があり、あると便利だけど、必ずしも必要かというと、そうでもない、ということも多いもの。オーガニックコットンの素材も、ふつうの洗剤で洗った瞬間にケミカルになるよ、と言われたときには衝撃でした。「そういえば……」と。
もう一度、子育てを赤ちゃんからやり直すなら、なるべく物に頼らず、手と目をかけて育てたいな(遠い目)と思うのです。
これが実践できているお母さん、たまにいるのですが尊敬します!
あなたなりの出産準備リストを作ってみてくださいね!
※お産の時に必要な物を書きそびれましたが、パジャマが支給される産院もありますので、これも注意!
本田 香
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