どうして義務教育が9年もあるのに、子育てについて学校は何も教えてくれないのでしょうか。次世代を育てることも、義務にあたると思うのですが、自分から求めなければ、子育てについて学ぶ機会はほとんどないですよね。
長女を産んだ8年前……(もう8年も経つということに驚きます!)、私はまず赤ちゃんがこんなに小さいのかと驚きました(平均的な身長、体重にも関わらず)。街中にいる赤ちゃんはそこそこ育って大きいということに、ここで気づいた私。たかだか1週間足らずの入院で、ふにゃふにゃの赤ちゃんを連れて帰るというのが驚きでした。
そんな新米母1年生でしたので、「あの時ああしてればよかったかも」という失敗(後悔かも)が少なからずあるので、恥を忍んで披露してみたいと思います。
その1:泣く子にオロオロ。
新米ということで、まず「赤ちゃんの泣き声」にまったく慣れていませんでした。当時はひと泣きしただけの娘を前にオロオロし、「何で泣いてるの~?」とこちらが泣きたくなることしばしば。寝不足で本当にしんどかった思い出があります。今考えればですが、「赤子は泣くのが当たり前」というぐらいおおらかな気持ちで接することができたら良かったなと思います。「あら~泣いてるの、かわいいわねえ」と言えるぐらいの余裕が欲しかったものです。まだ独身時代の自分を引きずっている部分もあって、「自分の時間が欲しい」というような考えもありましたね。いやー、もうバカな私です! 子育てなんてあっという間なんだから、そのぐらいのちっぽけな自分の時間なんて全部子どもに注げば良かったと思います。ふたり目になると、子育てにも慣れて気持ちの余裕も出るからか、泣く次女にうろたえたことはありませんでした。高校生の授業で「子育て」みたいな課外授業があるといいですね。やはり少しでも経験していると違う気がします。
その2:英会話の教材を買わなければよかった。
初めての子どもということで、「これからの時代は英会話だ!」と意気込んで買ったベビー用の英会話の教材を全然使わずに処分した。という経験はきっと私だけではないはず……(たぶん)。
その3:母乳は1歳まででよかったかも。
私が出産した当時は(今でも?)、母乳が1番!というようなムーブメントがあったように思います。母乳育児が楽だったこともあり、私は2歳まで母乳を与え、次女を妊娠したタイミングでやめました。しかし、最近知ったのですが母乳は3歳ぐらいまでしっかりと栄養のあるお母さんと、栄養がどんどんなくなってくるお母さんがいるのだとか! 飲んでも飲んでも赤ちゃんが泣いて欲しがるのは、どうやら母乳の栄養価が低いということも考えられるそうです。そんな場合は離乳食~幼児食に移行するとよいのだそうで。長女は母乳ばかり飲んでいたので全然離乳食が進まず、食べてくれないから母乳ばかり→おなかいっぱいで食べない→母乳、というような悪循環に陥っておりました。母乳が甘いのも原因だったかもしれないと今にして思います(おいしいから)。母乳や哺乳瓶が長かった子は、舌を出すくせがつくことがあるのですが(そんなこと知らなかった)、長女がまんまとくせになってしまいました。このくせがあるおかげで、現在、前歯がかみ合わなくなってしまっています。つまり歯の矯正をしなければいけないのです(涙)。なんだか結果論な気もしますが、それほど長く母乳にこだわることもなかったかもと思います。
その4:仕上げみがきをちゃんとすればよかった。
また歯の話になってしまいましたが、永久歯に虫歯を作ってしまったのは親の責任だなと思います。「仕上げ磨き」は小学生になったらやらなくてもいいんじゃないか、と思っていたのが甘かった。永久歯が生えてきたあたりが重要なんですね……。先日歯医者さんに「小学校のうちは仕上げ磨きをしてあげてくださいね」と言われ、「なんと!!」と無知を恥じたところです。
とあげてみたものの、記憶の彼方に忘れ去られた失敗がまだまだある気がします。きっと今の私が当時の私の子育てを見ることができたら、「未熟者め!」と言いたくなるんじゃないかと思います。でも1年生ですから、仕方がないですね。最近5人目を産んだ友だちが、いろいろな意味で余裕があって「ゴッドマザー」という風格を出しています。こういう先輩ママが新米ママと交流できるようなところがあるといいですね。
本田 香
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