子育てをしていると、たまに不思議に思うことがあります。
それは「本当に少子化なのだろうか」ということです。
というのも、周囲を見渡してみると、子沢山の家庭も一定数いるからです。
それこそ先日は「5人目が誕生しました!」と友人から連絡をもらったばかり。
田舎に帰ってきても、3人産んでいるお母さんが結構多いんです。
思うに、家庭を作れば子どもを持つ人が多い一方(例外は当然ありますが)、昔と比べて、シングルの方が増えているような気がします。
都会だけでなく、田舎でも35歳を超えて独身は珍しくありません。
未婚率の高さが少子化につながっているのではないかと思うのです。
未婚の友人からよく耳にするのが「出会いがない」というワードです。
確かに、現代においては昔のような「お見合い制度」はありません(地域によってはあるのでしょうか)。世話を焼いてくれるおせっかいおばさんも激減していると思いますし、もし世話役を買って出ても、失敗してしまった場合に責任問題に発展しそうで二の足を踏んでしまいます。「友達の紹介」も同じく責任が重い気がします。逆に紹介された手前、何にも発展しないと悪いから、と断るケースもありそうです。それとめっきり聞かなくなった「合コン」。これは、今でも開催されているのでしょうか。私の時代でも「合コン」があったらしいですが(15年ぐらい前の話です)、本当に開催されているかはナゾでした。
あからさまな「出会いの場」は、敬遠される傾向にあるような気もします。
「女性の社会進出」を問題にされることもありますが、そうならば余計に出会いの場があるので、それが問題かどうかも考えものです(出会いという点で考えると)。
本当に出会いがないというより、慎重になっているとも考えられそうです。こと結婚となると、お見合いと違い、現代では恋愛を挟まないと結婚に発展しないことも一因かもしれません。大昔は許嫁(いいなづけ)というのもありましたね!
そもそも教育水準があがって価値観が多様化し、一定の経済力を持つ国の人口が減少することは、ある意味当然のことのような気がします。
人口が減ると高齢者を支えられなくて困るのはわかりますが、もしかすると人口を増やそうということ自体が、もう時代遅れなのかもしれませんね。
むーん、少子化問題って、なかなか難しいです!
本田 香
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