現在長女は小学三年生です。
先日、長女の小学校の懇談会で「放課後」について話し合う機会がありました。
その中で、でてきたのが「ひとりで出かけさせているか」「ひとりで自転車に乗って出かけられるか」、ということでした。
昔は幼稚園児でもひとりで出かけたものですが、今は三年生でも心配でまだ行かせられないという保護者の方も多いようです。
特に通行量の多い地域ではその心配も高まりますね。
わが家では、三年生になってようやくそれほど心配しなくてもよくなった(親の私が)というところでしょうか。
ただし、必ずGPS付きの携帯電話を持たすようにしています。
娘の友だちが来るときも、だいたいの子は必ず持っています。
(そういえば男の子は持っていないような…)
小学一年生の時は、放課後の約束がなかなか難しいものでした。
昔と違って、知らないお宅に勝手にお邪魔するということはなかなかできません。保護者同士が知り合い、または連絡先を知らないと遊ぶことも難しいです。お稽古をしている子もたくさんいるので、あらかじめ「明日は遊べますか?」と先方に聞いておかなければ遊ぶことができません。
一年生のときに失敗したのが、娘が「今日は◯◯ちゃんと遊ぶんだ」(知らない子)と言って下校してきたものの、「今日はスイミングだから遊べない、ガーン!」というパターンです。でもそのことを伝えるすべがありません。公園で待ち合わせするということでしたが、「何時に集合」という約束もできておらず、結局その日は連絡すらできませんでした。最近は個人情報が厳しいため、新入学生の名前の一覧はわかっても、連絡先は一切知らされません。学校によっては連絡網が存在するようですが、長女の小学校にはないのです。ですので、「ごめんね、今日は遊べないよ」という連絡ができずに大変困りました。
三年生になると、だいたいの子が携帯電話を持っているので何かあっても本人が親と連絡をとれますが一年生の時はまだ持っている子は少なかったのです。
また、一年、二年の時は学童を利用していた子も、三年になると行きたがらなくなる傾向にあります。就学前に「中学年になると、みんな学童へ行きたがらないよ~」と聞いていましたが本当ですね。わが家も三年生の5月ぐらいには「行きたくない」と言い出しました。中学年になると、6時間授業が多くなり、下校も4時近くになりますから、1~2時間ほど家にいれば保護者が帰ってくるということもあります。そのため、この頃から家の鍵を持たせる家庭も増えてくるようです。お留守番もできるようになりますが、以前に防犯・防災のスペシャリストの方にお伺いした際は「小学生のうちのお留守番は推奨しない」(本当は15歳まで推奨しない)ということでした。防犯の面だけではなく、地震などの災害の危険があるからだそうです。ベストは保護者が常に家にいることでしょうけれど、それもなかなか働いている家庭では難しいものです。
でも、友だちと楽しく遊べるのは小学生の醍醐味ですよね。遊ぶの大事です。
最近「1億総活躍社会」と言われますが、共働き家庭が増えると放課後に遊べる友だちがぐっと減ってしまいそうです。保育園を増やすのもよいのですが、その先の小学校になった時に、子どもたちが自由に安心して遊べる環境も整わないといけないんじゃないかと思う今日この頃であります。
友だちと遊ぶ娘
本田 香
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