ここ最近は、3月に満開を迎えることの多かった関東地方。
今年はちょうど入学式のタイミングで桜が咲きましたね。
この季節はあちこちで真新しい制服を着た園児や生徒、ピカピカのランドセルを背負った小学生が目につきます。
どの子も希望に満ち溢れた顔で、見ている方もうれしい気持ちになります。本当に春はすてきな季節ですね。
さて、わが家の次女も待ちに待った1年生となりました。
上着要らずのぽかぽかと暖かい日に、6年間お世話になる学び舎へ。
義務教育がスタートすることは、子どもにとって、そして親にとっても特別なことです。文科省から支給される教科書の封筒には、日本の子どもたちが大きくなって社会に貢献できるように云々……というようなことが書いてあります。これを読むと、ちょっとドキッとします。そうなのです、子どもは日本の未来そのもの。その子どもたちが、大人になって社会生活を営めるよう、教育を受けさせることは、現在の大人たちの義務です。
その義務をとうとう私も負うことになるのだ、という点で長女の時と同様、次女の今回も身の引き締まる思いになりました。実は自分自身も1年生の時、インクのする新しい教科書を手にした際、「これまでとは違う生活が始まるんだ」と感じました。その思いはきっと全国の1年生共通のものではないでしょうか。
とはいえ、まだまだ小さな1年生です。
昨日まで送り迎えが当たり前だった生活から、突然ひとりで登下校しなさい、ひとりで時間割をしなさい、というのはなかなか難しいもの。
たいていの学校は4月の半ばまでは通学路の途中に先生や役員の方が立っています。そして数日は集団下校です。PTAに賛否ある昨今ですが、こうやって1年生の安全を守ってくれるのは有難い。時間割もまだひとりではできないので、はじめのうちは「子どもと一緒に確認しながら親が用意する」というスタンスです。授業についても、「ロッカーや靴箱の使い方」、「姿勢」、「えんぴつの持ち方」、「あいさつの仕方」、「着替え方、並び方」といった基本から入ります。こんなにきちんと教えてくれて、勉強まで教えてくれて授業料が無料ってすごいですよね。これまで保育料や幼稚園の料金を払ってきたころを思うと、びっくりしてしまいます。ただ、うっかりしているといつの間にかひとりで準備しなければついていけなくなるのも1年生。ひらがなから学ぶとはいえ、後半になるともう漢字を覚える段階になります。子どもにとっても親にとっても、めまぐるしい1年ですが“できるだけ楽しむ”をテーマに過ごしていけたらと思っています。
本田 香
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