長女が3年生になろうかという3月、長女が「学校以外で勉強するところへ行きたい」と言い出しました。「え? いったい何を言っているんだい?」と突然のことでびっくりした私。どうも周囲の子たちが「くもん」や「学研」などに通っているという情報を手に入れたようです。「うーん、どうしようかな」と考えていた私ですが、たまたま次の日の新聞に、ある受験塾の「春期講習」の広告が入っていました。しかも「無料」って書いてあるではないですか(笑)。
「お、無料なんだ! それなら一度行ってみても良いかも」と塾に連絡を取ったのが始まりでした。何だかよく分からずに行った私達親子ですが、まずは塾長と面談をし、その後に入塾テストを受けたような気がします(記憶がおぼろげ)。入塾テストは100点満点中40点弱だったでしょうか。全然取れてなかったです(笑)。それでも入塾できたので、3年生ぐらいだから緩かったんだろうなと思います。この時はあまり「受験」について考えているわけではなく、「算数だけやってればいいんじゃない?」ぐらいの気持ちで一科目のみを選択しました。理由は私が算数を苦手としていたからです。(※季節講習は全教科履修)
週1で通っているうちに、長女は算数の授業が気に入りまして、塾へ行くのが楽しみになりました。人数は3人ぐらいしかいなかったと思います。その3人の中で、たまたま同じクラスの女の子がいて、その子と一緒に勉強をするのも楽しいひとときだったようです。
そんな感じでのらりくらりと3年生のうちは算数だけを、塾の宿題も大してやらずにのんびりしてきたのですが、いよいよ4年生になるときに選択を迫られました。
【教科の選択】です。
そうなのです、この4年次から一気に塾は人数が増えるんですね……。塾での新学期は3年生の2月からなので、3年生の冬季講習から参加して入塾するのがスタンダードなため、ここでいきなり現実味を帯びてくるのです。
そしてほとんどの子は4教科を選択します。
算数だけをやっていた子がいきなり4教科は無謀ではないかと思っていましたが、本人が「4教科を選択する」と言い出しました。それはつまり「中学受験を意識する」というコースにまっしぐらということになります。
ぐっと入塾する人数が増えたことで、やっと「中学受験、そうか!」と気づいた私。いよいよ中学受験について調べ始めたのです。
※「中学受験 ~学校選び編~」へ続く
※私がその後読み始めた本の一部
本田 香
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