ピカピカの黄色いカバーをランドセルにつけた1年生が登校する季節になりました。ついこの前、長女が入学したと思っていたら、もう5年生です。
高学年にもなると親のサポートなしで、出来ることがぐっと増えます。
春休みには、塾の友だち同士でバスに乗って公園へ行き、日が暮れるまで遊ぶという冒険もしてきました。子どもだけでバスに乗せたのは初めてのこと。
心配性の私は集合場所まで付いて行きましたが、心配無用。大人は最短ルートで効率よく、なんてことを考えてしまいますが、バス停まで行く道を迷っても、バス停で乗るバスが分からなくても、それ自体が楽しいようでした。自分たちでバスの時刻表を見て目的地に合うバスに乗る、みんなで相談する、人に聞くなど、社会を学ぶとても良い機会になったようです。
ちなみに私は集合場所まで行って、そのまま帰りました。余計な心配は、子どもたちの世界を崩してしまうなと悟ったからです。
参加した子は5人でしたが、長女の話を聞くと企画力のある子、盛り上げるのが上手な子など、それぞれにカラーがあるようでした。
日々、勉強漬けの生活をしている受験生でもあるのですが、こうしてみんなで遊びに行く、自然とたわむれることは、座学と同様に大切なことです。帰ってきた時の子どもの表情が違います。
また先日は、保育園時代のお友だちがたくさん遊びにきました。子ども部屋をお化け屋敷にしようと計画し、どんな設定にするのか、どんな内容にするか、入ってくる大人たちにどんな案内をするか、などを話し合い企画していました。ひとりずつ大人を案内して、「ここは、この世とあの世の境目です」などとカンペ片手に一生懸命楽しませよう、怖がらせようとする姿に、なかなかの頼もしさを感じました。プチ学園祭ですね!
こんな風に「なにを、どのように」など、自分たちで考えて具体的に実行できるようになる小学校高学年。やりたいこと、やれることが増えていっています。だんだんと大人と同等になり、大人が知らないことを知っていることもあります。この間はプレーパークで泥遊びに熱中する子どもたちに、「何をしているの?」と聞いたら「耕地整理です」と返されて唖然。「そうか、水田なのか」と妙に納得しました。学んだ事をまさに実践していて、感心しきりです。わが子が大人を超える年齢に差し掛かったことで、私も学ぶ意欲に火がついてきました。まだまだ負けていられません!
最近遊びに行く時に持たせているのが使い捨てカメラ。これならSNSにあげられる心配もない。ただし、撮影に失敗していることも多い。
本田 香
<<<vol.32 | 特集TOPページ | vol.34>>> |