いま、少し悩んでいることがあります。それは次女が“勉強をするのが好きではない”ということです。学校の宿題ですら、なかなか取り掛かりません。「宿題はしたの?」と聞くと、必ず「あとでやる~」と返事をします。そしてその「あとで」はなかなかやってきません。やっと宿題に取り掛かっても、簡単な問題を間違えてしまいます。解き直しを一緒にすると、解けることがほとんどなので、どうして間違えるのだろうと思い悩みました。
そして行き着いたのが、次女が「面倒くさがりやだからできない」ということです。まず、ランドセルを開けるのが面倒、その次に宿題を出すのが面倒、何なら鉛筆を削るのも面倒、という具合なのです。問題にやっと取り掛かっても、ここで「問題を読むのが面倒」という壁に当たります。
きちんと読めば分かるはずなのに、読まないばかりに「分からない!」と泣き始めることもあります。そんなときは、長女が見かねて問題の説明をしてくれます(親はついつい叱ってしまうので反省)。するとすぐに理解ができるのです。この「問題をきちんと読まない」という次女の習慣に、一抹の不安を覚えています。本をどんどん読む子になって欲しい、というのは理想ですが、そこまでは望みません。せめて「問題をきちんと読む」、「教科書をきちんと読む」をしてくれさえすれば……。
一方、興味のあることへの集中力はあり、学校の科目でいうと「体育」と「図画工作」は得意のようです。ハムスターの迷路を作るときは、黙々と作業をしていました。単純に本人が「やっていて楽しいか、楽しくないか」というだけなのかもしれません。でも、「勉強って楽しい」に持って行くのはなかなか難しいです。
友人に相談をしてみると、「ちょっとのことでも、全部ほめるといいよ」という助言をもらいました。ほめてもらった→私はできる!→じゃあまたやってみよう、というループにハマればいけるのではないかということです。確かに次女には効果がありそうなので、これから試してみようと思います。結果をまたご報告しますね。
しかしながら姉妹だけをサンプルにしても、こうもタイプが違うものなのだなぁと、しみじみ思います。「人には違いがある」を実感できるのも、子育てを経験して良かったところです。長女は運動ができないけれど頑張り屋、次女は小手先で何でもできるけど面倒くさがり屋(結果勉強はできない)。できること、やれることがそれぞれ違うから、人間は助け合いながら生きていくのかもしれませんね。
突き詰めると、生まれ持った良いところを伸ばしていけば良いのかもしれません。“多様性があってこそ、社会が成り立っているのだ!”と自分自身に言い聞かせつつ、次女を叱らないように気をつけて指導したいと思います。
次女が段ボールで作ったハムスター迷路。
本田 香
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