子育ては一回きり。五里霧中の状態でやっとこさお母さん10年が経過しました。良かったこと、悪かったこと色々ありました。
もう一度やり直せるなら、小さくてかわいい子どもたちと四六時中一緒にいたい……。でも、雨の日にお子さんを送り迎えする保護者を見かけるたび「もう二度とやりたくない」とも思うこの相反する気持ちはなんでしょう。人生にかかるウェイトが大きすぎるゆえに、喜怒哀楽の振り幅も大きくなるのが子育てです。そのため、子どもへの期待が過大になってしまい、習い事を幼い頃から次々とやらせてしまうという事象も起こります。私も例外ではありません。
今月は、私が経験した「やらせて良かった!」という習い事と、「お金をドブに捨てたも同然」という習い事をご紹介したいと思います。
(※個人の見解です)
<やらせて良かった習い事>
●就学前に数ヶ月だけ通った学習塾
長女が小学校に入る少し前、机に座って学習する習慣がつくようにと数ヶ月のみ、幼稚園に併設されている教室に通わせました。机に座るクセをつけさせようと思ったからです。これは効果ありで、“学習”をすることが当たり前の感覚をつけることができた気がします。次女はこういった教室には通わせなかったのが原因かは不明ですが、机につくのも一苦労です。
●スイミング
忘れもしません、とあるリゾートプールで当時小学2年生だった長女が水底でじたばたしていたことを…。発見が早く大事に至りませんでしたが、まさかリゾート地で溺れるとは。その後速攻でスイミングスクールに入れました。最低限“おぼれない”という技術を習得できて良かったです。命に関わることなので、泳げるにこしたことはありません。
●1年通った英会話教室
こちらは次女が小学校1年生の頃に、学童代わりとして通っていました。内弁慶の外地蔵で、人見知りが激しかったので、ショック療法ではありませんが、あえて言語環境の違う場所へ放り込んでみたのです。半年もすると人見知りをしなくなったどころか、初対面の人に突っ込みまくるという図々しさを手にいれました。良かったのか悪かったのか。
<役に立たなかったと個人的に思う習い事>
●ベビースイミング
次女と一緒に通ったベビースイミングでしたが、振り返ってみれば、「赤ちゃんの頃からやらせる必要なんてあるのか?」と今さらながら思います。結局次女はベビースイミングから3年間もスイミングに通ったにも関わらず、5メートルしか泳げません。スイミングはある程度大きくなってから始めるので十分だと思いました。
●乳幼児サークル
目的はママ友を作ることだったり、リフレッシュ目的だったりすると思うのですが、ただ疲れただけで終わったという印象でした。赤ちゃんを抱えているのに、月1で班ごとにイベントを開催しなきゃいけないルールもあり苦痛でした。ずっとその土地で暮らすのであれば友だちも作れて良い場合もありますが、引っ越す予定がある場合はさらに入る必要がないと思います。
●リトミック
かつて長女が通っていた音楽教室では、幼児期は主にリトミックを中心、いやほぼリトミックオンリーでした。思えばこれが最も無駄だった習い事でしょう。大したことをやらないですし、わざわざお金を払ってまで毎週リトミックをさせる必要はなかったなと思います。自宅でもできますし、保育園や幼稚園でやるもので十分です。
習い事に通わせていると、なんだか安心してしまうのですが、家で一緒に遊んだり、公園で遊んだりする時間を多く持つ方が豊かだったなと思います。また、習い事は「目的」を定めて取り組むべきだなと改めて思います。あの頃、無駄にしてしまった時間を取り戻すかのように、次女とわざわざ砂遊びをしてみる母なのでした。
本田 香
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