改元を挟んだ長~い10連休が終わりました。
世間では10連休できた人は20%ちょっとということでしたが、保護者の方は否応なく10連休を子どもと付き合わなければなりません。我が家は夫がゴールデンウィークも仕事でしたので、母子だけで実家へ帰りました。
今回の帰省では往路は飛行機、復路は在来線と新幹線での陸路で移動をしました。このちょっとした移動が小さいお子さん、やんちゃ盛りのお子さんをお持ちの保護者にとっては地獄のような時間です。往路の飛行機では、離陸と着陸時に赤ちゃんが泣くという現象が起こります。気圧の関係で耳が痛いのでしょうね。昔は“離着陸時は授乳するのがいい”なんてことを書いている記事を見かけたけれど、離着陸時に授乳って危なそうだし人目も気になるし、そもそも赤ちゃんが泣くのはデフォルトだと思って気にしなければ良いのになーと思います。
復路の新幹線でもお隣が小さいお子さんをふたり連れたご両親でしたが、周囲に気を使いすぎて顔が死んでいました。我が家も子連れだし、周囲も子連ればっかりだから気にしなくてもいいのにと思うのですが「静かにしなさい」とか、「だめでしょ!」とか、それを聞いている方もツライ。新幹線のデッキでは赤ちゃんや幼児をあやすパパ・ママが……。こんな風に子連れの親子が気を遣うのも、2000人に1人ぐらいいる舌打ちする人とか、SNSで「ちゃんと子どもの面倒を見ろ」とか心無いつぶやきをする少数の人たちがいるからでしょうか。「しつけをちゃんとしなきゃ」というプレッシャーからか、必要以上に子どもを怒りすぎて余計に泣かせて無限ループに陥っている保護者も……。これも結構切ないものです。
そうは言いつつ、私も長女が小さい頃は空港バスで泣きわめく子をなだめ、降りる時は「お騒がせしてすみませんでした」とペコペコ頭を下げて降りたものです。子どもに優しくない国・ニッポン!なのか、そもそも公共の交通機関で小さい子を移動させることに無理があるのか……。
そんな時代を経て子どもたちが小学生になった今、どんな移動もなんのその。泣くことも不満を漏らすこともなくなりました。小さい頃の大変さは何だったのだろうとも思います。「あとちょっとだから、パパ・ママがんば!」とエールを送りたいです。
さてそろそろ目的地という頃、後部座席から「着いたら○○おばあちゃん待ってるかな~」(子ども)という声に「今お別れしてきたから待ってないよ」と応えるお母さんの声が聞こえました。子どもって無邪気でかわいいなと思うと同時に、連休が終わってしまった寂しさを感じずにはいられませんでした。
その気持ちを引きずったまま翌日の連休最終日を迎え、長女の塾で会ったお母さんに「連休終わっちゃって寂しいね」と話したら「やっと連休終わってくれたわ!」と応じられ、世のお疲れパパ・ママを改めて思ったのでした。皆さん10連休、本当にお疲れ様でした。
本田 香
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