長女がやや反抗期気味、次女も友だちと遊びに出かけることが多くなり、あまり手が掛からなくなりました。長女の学習面でも私がみっちり側についていなくても成績が伸びたので、6月までの期間限定で「放ったらかし」シーズンを過ごしてきました。その間、私はここぞとばかりに個人的なことばかりをして、あまり子どものことは熱心に取り組みませんでした。するとどうなったかというと、長女の成績が一気に急下降! 「ナルホドね~」と私は納得しました。これは完全に親の責任であることが明らかです。日常の世話をしているだけでは子どもは伸びません。子どもに「勉強しなさい」という声掛けではなく、やる気にさせるようなアプローチが必要ということだと思います。「子どものやる気を出させるのも親の責任」という格言は塾のあるお母様によるものですが、そのとおりです。また他にも「適当に育てると適当な子どもにしかならない」という格言を出してきた方がおられて、これもまた納得です。この数ヵ月間に親が手を抜いたことで、適当な子どもになってしまっていたようです。あまりの下降気味に本人も珍しくわんわん泣いて、「本番じゃなくて良かったじゃない」となだめるのが精一杯でした。
この「放ったらかしシーズン」から得たことは“いつでも目をかけてあげることが大事”なのだろうということです。子どもたちの状況を把握して、良きタイミングで声掛けをしたり行動を促したりすることが肝心かなと。と言いつつこれがまた心に余裕がないと難しく親の忍耐が必要なのですが。なんとなく子育ては草木を育てるのと似ているかもしれません。良きタイミングで水や土、肥料を与え、良きタイミングで剪定をする……。毎日観察することで改善点や、やるべきことが見えてくるのです。
こんなに短期間でも人は気をかけ目をかけしてあげないと伸びていかないということは、完全に放置された子どもや社会から孤立してしまった方はとても深刻だと思います。どちらも本人ではなく周囲に責任があるはずなのですが、社会はこういった仕方なく1人ぼっちになってしまった人を見ないフリしてしまう傾向にある気がします。意外と「おせっかいおばさん」というのは、社会に必要なものかもしれないなと思います。子育てが終わって図太さをもっと磨いたらいつかおせっかいおばさんになれる日が来るでしょうか?
シーモンキーも毎日観察していないとうっかり全滅してしまうのです。
本田 香
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